広島・岡田“脱力投法”で進化 ひねり加えた新フォーム披露

[ 2018年1月26日 09:40 ]

ブルペン入りした岡田
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 広島・岡田明丈投手(24)が25日、昨季終盤に2軍落ちした反省を生かし、今オフは脱力をテーマに掲げていることを明かした。この日からキャンプ地となる宮崎県日南市の天福球場で先乗り合同自主トレがスタート。ブルペンでは足をあげた際に少しひねりを加えた新フォームも披露した。

 ひと目見れば、岡田の狙いは明確に伝わってくる。最高気温8度と寒さを感じる中、投球の原点である外角低めを中心に30球。全く力感のないフォームからリリースの瞬間に、ため込んだ力を爆発させ繰り出されるボールには威力があった。

 「力をどれだけ抜けるかというところを意識しています。力みたくないので、バランスを重視しています。右(打者)のアウトコースに投げられれば、ある程度抑えられるとは思うので」

 昨季の苦い経験から、今季のテーマを「脱力」に決めた。「去年の後半はバランスがしっくりきていなかった。前半は手応えがあったので。(対打者より)対自分になって、力みもあった」。昨季はチーム2位の12勝をあげたが、終盤は失速し2軍降格も味わった。好不調の波を少なくするべく、力みのないフォームを目指すことに行き着いた。

 決して昨季前半の良い時への“逆戻り”を意味するものではない。「原点回帰というのは違うかなと…。基本、進化していると思っているので」。脱力をテーマに掲げただけでなく、左足を上げた際に、少しのひねりを加えた新フォームにも着手している。「そこまで(ひねりを)入れてはいないけど、体の連動のなかで投げたい。打者が立ったときにあたふたしないように、今できることをやっていきたい」。

 ブルペンでは、捕手の後ろと三塁側方向の2カ所からスマートフォンを使っての動画撮影を依頼し、投球フォームを入念に確認。投球が終わると、松本隆ブルペン捕手からは「最高!」の声とともに、想像以上を意味する驚きの表情もみられた。

 昨季は投球フォームへの迷いが力みにつながり、CSファイナルステージでは登板機会すらなかった。「自分のやりたいことを1年間ブレないように」。プロ3年目。今季の岡田は、もう迷わない。 (河合 洋介)

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2018年1月26日のニュース