“桐生に勝った男”阪神ドラ4島田、藤浪攻略で開幕1軍狙う

[ 2018年1月26日 09:10 ]

アップをする島田
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 沖縄・宜野座の1軍キャンプスタートが決まっている阪神のドラフト4位・島田海吏外野手(21=上武大)が「藤浪攻略」へ意欲を燃やした。少々、控えめな挑戦状でも、島田の言葉には失敗を恐れない「勇気」がこもる。新人ながら、最大の武器である俊足はチーム上位にランクイン。首脳陣も類いまれな「スピード」に期待をかけ1軍キャンプに抜てき。その意図を理解するだけに実戦で積極果敢に盗塁を仕掛けていく。

 「(キャンプは)失敗を恐れず、たくさんチャレンジしていく場にしたいと思っているので“失敗してもいいや”という気持ちで、どんどんチャレンジしていきたい。その失敗の中から得るものを見つけていきたい」

 初実戦となる2月7日の紅白戦出場が濃厚で、若きスピードスターがターゲットにするのが同戦に登板する可能性のある藤浪だ。投手の基準とされる「1秒20」を切る高速クイックを駆使するだけでなく、直球は平均して150キロ台を計測する。「走者・島田」にとって、難攻不落の相手となるが“対戦”を心待ちするかのように、笑顔を浮かべた。

 「自分が今の力を試す意味では、藤浪さんに限らず、いろんな投手と駆け引きをやりたいなと思います」

 ベンチも背番号53を後押しする。首脳陣の1人は「監督に確認はするけど、いけるなら、ノーサインでどんどん走っていけばいい。どれぐらいの走力なのか見たい」と盗塁決行の判断を委ねる“グリーンライト”を与えることも示唆した。

 中学時代の陸上大会で現100メートル日本記録保持者の桐生祥秀に先着。19日に実施された陸上200メートルハードルアジア記録保持者の秋本真吾氏から助言を受けた脱力フォームを習得すれば「(盗塁も)100%決められる」と太鼓判を押されている。

 もちろん、走るためには出塁することが絶対条件。打撃に関しては「(プロの投手と)今対戦しても全然通用しないと思う。手も足も出ない状況だと思うので、たくさん振って、まずは当てることから始めたい」と苦笑いを浮かべたが、当たりさえすれば快足を生かせる。

 「1軍でできるというスタート地点に立ったので、より気が引き締まった。自分の武器は守備と走塁なので、それから売り込んでいけたら」。控えめな分だけ、結果が伴えば大きなリードとなる。 (遠藤 礼)

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2018年1月26日のニュース