阪神ドラ1馬場 1軍Cでもマイペース貫く「まずはプロのレベル知ること」

[ 2018年1月25日 05:30 ]

ハツラツと笑顔でダッシュする馬場
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 信念はぶれない。阪神ドラフト1位・馬場(仙台大)は今春キャンプの1軍スタートが正式に決まっても、マイペースを貫く考えを示した。

 「まずはプロのレベルを知ることです。出来ることの範囲は決まっているし、そこからはみ出さないように。自分が取り組める範囲を考えて、落ちついて、冷静に」

 勝負の舞台はキャンプではなく公式戦。アピールに気がせいてケガをしては本末転倒でしかない。注目を集めるドラフト1位の肩書を付けてもスタイルを変えるつもりはない。「1年間継続して、波風を立てずに投げきること。安定した投球を1年間やることが2年目、3年目に続いてくる」と先を見据えているからだ。

 甲子園球場のブルペンでは1軍首脳の前で30球の投球練習。途中から捕手を座らせ、直球のみを投げ込んだ。見守った香田投手コーチを「よすぎるぐらい。抑え気味でもいい」と目を丸くさせても、「そこまで(状態は)上がっていないですし、体もできていない」とケロリとした様子だった。

 潜在能力を目の当たりにした香田コーチは「去年の小野のような感じでやっていきたいね」と育成法を描き、実戦についても「強要はしない。様子を見ながら」と急かさなかった。同じ大卒新人だった昨季の小野は2月22日の紅白戦で初めて実戦登板。1軍組では他の若手より遅かった。金本監督も「まとまっている感じがする。実戦向きのように見えた」と評価した上で「状態にもよるけど、やっぱり焦らせたくない」と同じ見解だ。

 馬場も分かっていた。「1年間を通して、対応できる体は全然未完成。今日は今日で置いといて、自分(の意識)は体作りの方に向いています」と地道な発進を思い描いた。(巻木 周平)

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2018年1月25日のニュース