ボンズ、クレメンス両氏 またも殿堂入り得票率伸ばす 「ステロイド時代」選手評価変化か

[ 2018年1月25日 14:52 ]

クレメンス(左)とボンズの両氏 (AP)
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 バリー・ボンズ(53)とロジャー・クレメンス(55)の両氏が、今回の殿堂入り投票でまたも得票率を伸ばした。

 パイレーツ、ジャイアンツで活躍したボンズ氏はメジャー歴代第1位の通算762本塁打をマーク。一方、クレメンス氏もヤンキースなどで通算354勝を挙げた名投手。輝かしい実績を残すも、現役時代における禁止薬物の使用疑惑が殿堂入りを阻んでいる。

 殿堂入りは全米野球記者協会に在籍する会員の投票で決まり、75%の得票率が必要となる。ボンズ、クレメンスの両氏は今回が資格6年目。資格1年目の2013年から15年まではともに30%台と低迷したが、16年に40%台とすると、昨年はボンズ氏が53・8%、クレメンス氏は54・1%とついに50%台にまで上昇。今年もボンズ氏が56・4%、クレメンス氏は57・3%と得票率を伸ばした。

 このペースでいけば、資格最終年となる2022年までには75%に到達しそうな勢い。得票率の推移からして、いわゆる「ステロイド時代」の選手に対する記者の評価が変化していると言えそうだ。ボンズ、クレメンスの両氏がクーパーズタウンで祀られる日が果たして訪れるだろうか。

 ただ、同じ時代に活躍したサミー・ソーサ氏(49)は相変わらず低空飛行。メジャー歴代9位の通算609本塁打を放った大打者だが、資格6年目の今回も8・6%の得票率と記者の目は厳しく、今後も75%の得票率は難しい状況だ。また、メジャー歴代11位の通算583本塁打を記録したマーク・マグワイア氏(54)は、すでに記者投票による殿堂入り資格を2016年に喪失。得票率は資格2年目だった07年の23・6%が最高だった。

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2018年1月25日のニュース