工藤監督 投手陣キャンプA組は少数精鋭 B組から「勝ち上がれ」

[ 2018年1月25日 05:30 ]

監督・コーチ会議に出席する工藤監督
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 ソフトバンクは24日、ヤフオクドームで監督・コーチ会議を行い、宮崎春季キャンプの組み分けを発表した。主力主体のA組の投手陣は14人の少数精鋭で臨み、工藤公康監督(54)はB組スタートとなる若手投手に対し、アピール次第でA組に引き上げる構えを示した。キャンプから競争意識をあおり、2年連続の日本一を目指す。

 首脳陣と約3時間の話し合いを終え、工藤監督が会見場に姿を見せた。キャンプメンバーの組み分けを発表し「投手は少数精鋭でいきたいという声が多かった」と、コーチ陣の考えをくんだ布陣と説明した。

 昨年は主力主体のA組に21投手を選んだが、今年はわずか14人。しかも、モイネロは2月中旬、サファテは3月以降の合流となるだけに、実質12人のメンバー構成だ。16年ドラフト1位の田中、昨年2勝を挙げた松本裕らはB組スタートとなり、指揮官は「若い人には下から頑張ってもらう。去年は“生き残れ”だったけど、今年は“勝ち上がれ”ということ」と競争意識をあおった。

 投手陣にはキャンプ第2クールから打撃投手で登板させる方針。B組の投手がA組の主力打者と対戦する可能性もあるだけに「頑張った人は何人か上に呼ぶこともある。モチベーションを上げるのもある」とアピール次第ではA組昇格のチャンスを与える。倉野投手統括コーチは「オフに何をやってきたかを練習で見る。競争意識を高めてもらう」と厳しい目でチェックする構えだ。

 2年連続日本一へ、工藤監督が最も重視するのがチーム内のハイレベルな競争。新人は全員がB組スタートで「誰を抜かないと試合に出られないとか、選手には考えてもらいたい」。選手層の厚いチームならではのサバイバルキャンプ。指揮官は「強い意志を持って、もう一度、日本一を狙う」と語気を強めた。

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2018年1月25日のニュース