広島・今村70試合登板へ“ゴルフトレ”「体の使い方似ている」

[ 2018年1月23日 08:28 ]

 広島・今村猛投手(26)は22日、マツダスタジアムの屋内練習場で行われている合同自主トレに合流。1月上旬から約10日間、自身初のハワイでの自主トレを、ゴルフを専門とするトレーナーと行ったことを明かした。「野球とゴルフの体の使い方は似ている」と、“ゴルフトレ”で、目標に掲げる自己最多の70試合登板に向けてのヒントを得た。

 投球動作とゴルフのスイング。一見、関連性のない動きに今村は、フル回転へのヒントを見出した。

 「(ゴルフの)体重移動や打つ瞬間と、リリースの瞬間は似ていると思う。ゴルフは、野球と体の使い方が似ていると思ったので、いい機会だなと」

 自身初となるハワイでの自主トレ。約10日間のパートナーに選んだのは、野球ではなくゴルフを専門とするトレーナーだった。

 「ゴルフも年間通して体力を使う。極力、無駄な動作のないようにしてベストなパフォーマンスを出したり、体の回し方も似ていると思うので、そういうところを勉強できた」

 昨季、自己最多を更新する68試合に登板し、4月から8月までは抑えも経験。さすがの鉄腕も、シーズン終盤には疲労を隠し切ることはできなかった。「みんなも毎年あることだとは思うけど、(疲労によるズレが)なかったといったらウソになる。ゴルフは、ちょっとズレたら凄いズレになるし、同じ動作の繰り返しなので」。今季は年間を通して理想の投球を維持すべく、あえて“異業種”の知見を求めた。

 昨季以上のフル回転となれば、自然と70試合登板は視野に入ってくる。「(70試合は)いけたらいいですね。積み重ねの中で70試合が見えてくると思うので、そうなればチャレンジしたい。1年間戦えるように、大事な試合で抑えられるようにしたい」。冷静に足元を見つめつつ、さらなる高みに目を向けた。

 昨季経験した守護神へのこだわりを捨てたわけではない。ただ、1年間投げ続けることを最大の使命とし、焦らずに調整を進める。「元々ブルペンで投げるより、打者に投げて合わせていくタイプなので、確認をしながら少しずつペースを上げていきたい」。今季も与えられた役割を全うすべく、“ゴルフトレ”で得た知識をゆっくりと自らに落とし込んでいく。(河合 洋介)

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2018年1月23日のニュース