菅野、開幕へマイペース調整 ハワイとの気温差30度「まずは体慣らす」

[ 2018年1月23日 09:06 ]

雪が降りしきる中、球場を後にする菅野
Photo By スポニチ

 エース流調整で開幕を目指す。阪神との開幕戦(3月30日、東京ドーム)で開幕投手に内定している巨人・菅野智之投手(28)が22日、神奈川県川崎市のジャイアンツ球場室内練習場で練習。宮崎キャンプでのブルペンでの本格投球は第2クール初日の2月6日以降となる考えを示した。右腕は開幕に照準を絞って調整を進める。

 20日に自主トレ先のハワイから帰国したばかりだが、菅野の国内始動は大雪に見舞われた。時差ぼけも残り、ハワイとの気温差は30度近く。「(キャンプ地の)宮崎も寒いので、まず寒さに体を慣らす。そこを目標にやっていく」と語った。

 調整に絶対的な自信と信念を持っているからこそ、自己流調整を貫く。28日から始まる宮崎での合同自主トレでは「(ブルペン入り予定は)全くない。入ったら遊びで入る程度」とし、キャンプイン後も「多分、第1クールもブルペンに入らないと思う。入ったとしても立ち投げになると思う」と見通しを示した。捕手を座らせての本格的な投球練習は第2クールが始まる6日以降となるとみられるが「投手コーチと話し合いながら」と体の順応を図りながら、調整を進める。

 ハワイでは後輩投手5人と充実のトレーニングを重ねた。後輩たちが軒並み3キロ以上増量した一方、菅野は体幹トレーニングなどで2キロ近く絞った。出国前に「落ちる球」を課題に挙げ、シンカーも試した。「いつでもブルペンに入れる状態」に仕上げてきただけに急ぐ必要はない。

 昨季は3月にWBCがあり、2月5日に本格的な投球を開始したが、あくまで今年は3月30日の開幕戦が照準だ。昨季はチームが4位に終わる中、最多勝と最優秀防御率、沢村賞など7冠を獲得。昨年11月の秋季練習中、異例の早さで高橋監督から今季の開幕投手を通達された。「全部おまえに任せている」という指揮官からの言葉を受け「自覚を持ってベストパフォーマンスできれば」と話す。

 開幕戦は過去3戦3勝。4勝目を挙げれば、別所毅彦、斎藤雅樹に並ぶ開幕勝利数の球団最多タイとなる。「斎藤さん(現投手コーチ)に肩を並べたい」とエースの目は開幕へと向いている。 (池田 翔太郎)

続きを表示

2018年1月23日のニュース