片平氏の命奪った膵臓がん 星野仙一さん、九重親方も

[ 2018年1月22日 18:15 ]

膵臓がんで亡くなった星野仙一さん(左)と元横綱・千代の富士の九重親方
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 南海や西武で主力として活躍した片平晋作氏が22日、膵臓(すいぞう)がんのため死去。68歳だった。

 片平氏の命を奪った膵臓がんだが、今月4日には、同じ病で楽天球団副会長の星野仙一氏(享年70)が亡くなった。星野氏は16年7月に急性膵炎を発症。それをきっかけにがんが判明した。昨年12月末に病状が悪化。最後は「昼寝でもしているような安らかな表情で、ご家族にみとられて旅立たれました」という。

 また、16年7月31日には元横綱千代の富士の九重親方(享年61)が膵臓がんで亡くなっている。15年5月末に自身の還暦土俵入りを行った後、早期の膵臓がんが見つかり手術。一時は職務に復帰して元気な姿を見せていたが、がん発見から1年余りで帰らぬ人となった。

  膵臓は胃の後ろにある約20センチの細長い臓器で、そこにできる悪性腫瘍を膵臓がん、膵がんと呼ぶ。特徴的な初期症状はなく、胃の不調や食欲の減少といった胃炎などと変わらない症状しか出ない。5年生存率は3?5%で、あらゆるがんの中で最も低いとされる。膵臓は、食べた物を消化し、エネルギーに変えるため、アミラーゼやトリプシンなどの消化酵素を含む膵液を分泌する役割を持つ。進行が進むと皮膚や白目が黄色くなる黄疸(おうだん)の症状が見られ、黄疸が出たときにはステージ3かステージ4。手遅れになってしまっていることが多いという。

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