メッセ 自己最速来日へ 9年目、“投手主将”の自覚

[ 2018年1月22日 05:30 ]

阪神のメッセンジャー
Photo By スポニチ

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が、来日9年目で自身最速の来日を果たすことが分かった。すでに金本知憲監督(49)から開幕投手に指名されるなど信頼の厚い男は、助っ人陣のリーダー、そして“投手キャプテン”の自覚十分に18年シーズンを迎える決意だ。

 球団関係者の話を総合すれば、今週半ばにも日本に戻ってくる予定。昨年はキャンプインを4日後に控えた1月28日に来日し、阪神加入1年目の10年でも同月27日で、これまでの最速だった。

 例年、1月末まで米国でハードなトレーニングを積み準備を整えているが、今年は違う。2、3日の前倒しににじむのは、チームを支える大黒柱の自覚に他ならない。

 昨年11月23日に金本監督は「メッセンジャーが開幕投手。これは普通に、アクシデントが無いかぎり。いわゆるレギュラーですから」と早々と3月30日巨人との開幕戦のマウンドを託す発言をしている。17年シーズンが終わってわずか1カ月での指名に指揮官の高い信頼がうかがえた。

 メッセンジャー自身も昨年10月の帰国時には「開幕(投手)は自分しかいないと思っている」と4年連続5回目となる大役に自信満々の言葉を並べる。金本監督の期待に応えるためにも、まずは最速来日という姿勢で意気込みを示すつもりだ。

 昨年、投手陣の中でキャプテン制は敷かなかったものの「投げる姿で自分が引っ張って行けたら」と密かに胸に刻み、腕を振ってきた。シーズン中も日本人の若手を食事に誘うなど、助っ人の枠を超えたキャプテンシーものぞかせる。

 加えて、今季はロサリオ、モレノと2人の新顔が加入。昨春キャンプでは練習姿勢に関して、「日本はそんなに甘くないんだ」と、他の外国人選手に直接、苦言を呈したこともあった。

 来日9年目の経験豊富な外国人リーダーとしても、仲間たちを成功に導いていくという気概も十分。メッセンジャーに死角は見当たらない。今年も当然のように、猛虎を支え、数多くの勝利へと導いていく。

続きを表示

2018年1月22日のニュース