日本ハム・新垣「野球人生をかける年」古巣の朗報が刺激に

[ 2018年1月21日 09:34 ]

ファンからタラバガニをプレゼントされた日本ハム・新垣
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 日本ハムの新垣が、古巣・東芝の朗報を刺激にプロ6年目のシーズンに挑む。経営再建中の同社は昨年11月にスポーツ活動の見直しを表明していたが、同12月6日に野球部とラグビー部の運営を自社で継続することを発表。「自分の野球人生を支えてくれたチームなので、良い結果になってよかった」と胸をなで下ろした。

 08年、横浜商大から東芝に入社。3年目まで度重なる故障に悩まされたが、4年目の11年都市対抗、三菱重工神戸との1回戦で3安打完封勝利。翌年の12年都市対抗では全3試合に登板し、8強に貢献した。同年秋、日本ハムからドラフト5位指名を受けた。社会人5年目、27歳にしてようやく開けたプロへの道。だからこそ、5年間育ててくれた東芝への感謝の思いは強い。

 プロ入り後も都市対抗が行われる7月には、可能な限り東京ドームへ足を運んで声援を送る。「やっぱり気になりますからね」。昨年の都市対抗は自身の1軍昇格と重なったため応援には行けなかったが、東芝は4年ぶりに4強入り。会社が深刻な経営危機に陥り再建を図る中、逆境を乗り越えてたくましく戦う古巣の姿に「自分も負けられない」と勇気づけられた。

 昨季わずか1試合の登板に終わった32歳は「野球人生をかけてやっているし、今年はそういう年になる。キャンプ初日から全開でいけるくらいの意気込みでいきたい」と言う。一発芸が得意なムードメーカーだが、やはり一番輝く場所はマウンド。新垣の心は古巣のチームカラーのごとく、真っ赤に、熱く燃えたぎっている。(記者コラム・原田 真奈子)

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2018年1月21日のニュース