広島ドラ3ケムナ“歯の力”で飛躍へ 咬合力で新人トップ計測

[ 2018年1月18日 08:38 ]

歯科検診をうけるケムナ
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 広島新人9選手が広島市内で歯科検診を受け、ドラフト3位のケムナ・ブラッド・誠投手(22=日本文理大)が歯のかむ力を示す咬合(こうごう)力でトップの数値を計測した。一般成人男性の平均値を大きく上回り、「力んだときに歯が折れてしまうかもしれない…」と心配した医師からマウスピース着用を勧められた。

 「勧めてもらったのでマウスピースを買おうかなと思います。最初はウエート(トレーニング)で使うと思うのですが、ブルペンとかで使ってみて、よければ投球のときもつけてみようかな」

 1メートル92の高身長から生み出される“馬力”は幼少期からのこだわりの食生活で培った。

 「牛乳をずっと飲んでいました。いつからかは覚えていないんですけど、高校卒業まで1日1本は飲んでいましたね。すしを食べるときも納豆のときも牛乳です。あまりに飲むので、家では安い低脂肪のやつだったんですけど、カープの寮はカープ牛乳っていういいやつが置いてあるです。うまいんっすよ。今はそれを飲んでます!」

 話せば止まらない牛乳愛。カルシウムの“大量摂取”のみならず、「するめとか瓦せんべいとか固いおやじくさいものも好きなんです」と自然とアゴは強化されていった。

 かみ合わせが良ければ、持つ力を最大限にボールに伝えることができる。近年、マウスピースをつける野球選手が増えているのは、口内のけがの予防のみならず、“歯の力”が注目されていることに他ならない。実際に西武の菊池は昨季からマウスピースを着用し、自己最多の16勝につなげた。

 かむ力の強さは、ケムナにとってもうれしい発見だった。投球するときに口を開けてしまう癖があるという。「かみしめるように直したらよくなるのかも」。大卒ながら、伸びしろも期待される最速151キロ右腕。秘めたる力は“口の中”に眠っているかもしれない。(河合 洋介)

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