広島・菊池“LA効果”で「体軽い」 全試合出場&失策ゼロ意欲

[ 2018年1月18日 08:28 ]

ティー打撃を行う菊池。左は中日・平田
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 忍者復活だ。広島の菊池涼介内野手(27)が17日、静岡県静岡市清水区で自主トレを公開し、改めて全143試合出場と究極の失策「0」に意欲を燃やした。年末には米国ロサンゼルスで自身初の海外自主トレを行い、故障防止のために食事制限などの新メニューを実践体験。万全の状態でグラウンドを走り回り、リーグ3連覇に貢献する意気込みだ。

 静岡地方はあいにくの荒天。菊池は自主トレ仲間の庄司、磯村らと清水・庵原(いはら)球場の室内でキャッチボールやノック、ティー打撃などに励んだ。動きは軽快。体は幾分大きくなったように映る。

 「よく“見た目も変わった”と言われるけど、体重も何も変わっていない。ただ、体調はすごく良くて、朝もスッと起きられる」

 WBC参戦のため早めに仕上げた昨春とは一転。状態のよさを実感しながらも、長いシーズンを見据え、自分のペースを崩さない。「体が軽い」のは初となる試みの成果だった。年末に約10日間、ロサンゼルスで自主トレに汗を流していた。

 「自分のやりたいことを海外でやりたかった。流れが良くなかったので、変えてみようという思いもあった」

 現地では股関節、肩甲骨の可動域を広げるトレーニングや、タンパク質の主成分グルテンを摂らない食事を実践。中でも後者に効能を感じ取り、「食事制限は初めて。日本では誘惑が多いけど、帰国後も気にするようになった」と笑った。

 胸中には主力としての自覚がある。WBCでの奮闘からコンディション維持に苦しみ、出場138試合にとどまった昨季。「広輔も丸も全試合に出ている。自分も欠けたくない」と力を込める。

 「万全でシーズンを戦い抜きたい。元気ならグラウンドを走り回れると思う。全143試合フィールドに立って仕事を全うしたい」

 その上で守備の記録にも意欲を示した。「補殺は自分一人の力では無理。ただ、失策がゼロなら上積みできる。忘れられかけているけど、記録を伸ばしたい」。昨季の補殺数は407。535の日本記録を持ち、上位トップ3を独占する名手にすれば不本意な数字だが、万全な状態で全試合出場を果たせば、更新は可能だろう。忍者と形容され、世界を震撼(しんかん)させた超人的な動き。菊池の復活は即、リーグ3連覇に直結する。 (江尾 卓也)

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