“カープのシャンシャン”広島ドラ4永井 目標は誠也「偉大な先輩」

[ 2018年1月18日 08:23 ]

18年版球界新士録

高校の先輩・鈴木が見つめる中、フリー打撃を行う永井
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 シャンシャン。上野動物園に愛くるしすぎるパンダが降臨した。しかし、その名前を聞いて広島の新人選手たちが真っ先に思い浮かべるのは、白黒のそれではない。彼らにとってのシャンシャンは、ドラフト4位で入団した永井だ。

 ドラフト1位の中村奨が永井のりりしい眉毛を見て、あだ名を「シャンシャン」と命名した。「あまり気に入っていないです」と名付けられた側は不満顔。パンダを生で見たこともない。テレビで取り上げられていた“本家”を見ても「これがシャンシャンか…」と、どこか人ごとだ。

 それでも、パンダ同様“全国区”になる心づもりはある。入寮時には、鏡とくしを持参した。「身だしなみは、ちゃんとしないといけないので。(髪の毛が)ボサボサだとダメと思って」。見た目から社会人としての第一歩を踏み出した。

 高校では外野手だったが、チーム事情も重なり内野転向案も浮上している。「サードは小学生のころにやっていました。自分的には外野のほうがいいんですけど」。慣れ親しんだ定位置との決別に、名残惜しさを感じさせるところが初々しい。

 幸運にも歩むべき道しるべは身近にいる。憧れの鈴木誠也は、母校・二松学舎大付の先輩だ。「偉大な先輩が近くにいて、しかも、お願いすれば見てくれる。本当にうれしいです。これから少しでも誠也さんに近づけるように頑張りたいです」。先輩は「神ってる」という最強のあだ名を授かった。こちらも“カンカン”打った先には、お気に入りの愛称が待っているかもしれない。 (河合 洋介)

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2018年1月18日のニュース