糸井“浜風攻略ボディー”で進化 仕上がり「マックス良い」

[ 2018年1月17日 05:30 ]

石井良亮氏(左)をパートナーに筋力トレーニングを行う糸井
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 阪神・糸井嘉男外野手(36)が16日、大阪市中央区にあるフィットネスクラブ「ReX Я」(レクサー)で自主トレを公開。『浜風攻略ボディー』を作り上げていることを明かした。昨季を「平凡な成績」と振り返り、本塁打増も宣言。37歳を迎える移籍2年目に猛虎を13年ぶりのVに導くため、「超人」はまだまだ進化を図っている。

 最新器具がズラリとならぶジムで糸井は自らを極限まで追い込んでいた。両腕に12キロのダンベル。何度も上げ下げし、終わっては苦もんの表情浮かべる。見ていて息をのむほどのストイックさから、強い思いがにじみ出た。

 「(仕上がりは)マックス良いです! 去年はけがで出遅れましたけど、今年はしっかり入れると思う」

 昨季は右膝関節炎で春季キャンプから出遅れても、心配無用。今年の漢字を『力』とし、「(カタカナの)カ!」と言って報道陣を爆笑させたが、すぐに表情を引き締め、その心を説いた。

 「パワーだったり、浜風に負けない力というか。そういう意味で。何回かあった。“えー!”みたいな。(本塁打は)毎年打ちたいと思っているし、1本でも多く打ちたい」

 17年は甲子園右翼に4発放ったものの逆風を痛感した。流れを変える一発は多いに越したことはない――。そう願う糸井は本塁打増につながる2つの“武器”を手に入れていた。

 (1)ボディービル日本チャンピオンと合体

 今年からトレーニングをともにするボディービル・フィジークの17年日本チャンピオン・石井良亮氏。筋力アップやサプリメント摂取などの知識を共有しており、「毎年自分なりにやっているけど、良亮くんに来てもらって、意味のあるトレーニングができている。それを野球に生かさないと。生かせる自信はあります!」。飛距離アップのため、主に背筋力強化に努めているという。

 (2)球界屈指のアーチストたちの知識

 「ギータ(柳田)、マッチ(松田)、吉田正。皆ホームランバッターで、一緒にできて刺激を受けられた」

 グアムでソフトバンクの柳田、松田、オリックスの吉田正らと自主トレし、「僕にないモノを持ってはる。いろいろ教えてもらった」と年下選手からも教えを請うた。「キャリアハイを残したいし、タイトル争いもしたい。それをまず目指すということでタイガースに来ている。そこへの執念を見せたい」と優勝への思いを新たにした。

 金本監督からも「そりゃ、昨年以上でしょう。昨年以上やってくれんと」と期待をかけられる。その指揮官は今年の糸井と同じ37歳シーズンにキャリアハイを記録した。今年もキーマンは背番号7だ。(巻木 周平)

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2018年1月17日のニュース