ハム、大谷「11」は“半永久欠番” 次のスター登場まで空き番号

[ 2018年1月17日 05:30 ]

日本ハム・大谷の背番号「11」が半永久欠番になることが分かった
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 日本ハムが大リーグのエンゼルスに移籍した大谷翔平投手(23)がつけていた背番号「11」を、当面は「欠番扱い」とすることが16日、分かった。同番号は大谷がダルビッシュ有投手(31=ドジャースからFA)から受け継いだ特別な番号。2人に勝るとも劣らない才能を持ち、ファンに夢を与えるスター選手が登場するまでは空き番号となる。

 チームにとって、そしてファンにとっても思い入れが強い背番号「11」。今季からエンゼルスに移籍した大谷が入団した13年から昨年までの5年間、背負っていた番号について、球団幹部は「スペシャルな番号ではある」と当面は空き番号となる可能性を示唆した。

 同番号は大谷が背負う前は、元エースのダルビッシュもつけていた。大谷もプロ入り時に「ダルビッシュさんはずっと憧れて追い続けた選手。その番号を背負って頑張っていきたい」と励みにし、球界の常識を打ち破る投打の「二刀流」に挑戦した。16年にプロ野球最速の165キロを計測し、 10勝&22本塁打で10年ぶりの日本一に導いた。

 北海道のファンに歓喜や夢を与えたスター選手であり、エ軍に移籍したとはいえ「大谷=11」のイメージは強い。同番号を背負えるだけのスター性を持ったドラフト1位の清宮(早実)は昨年11月下旬の入団会見が大谷のメジャー移籍決定前だったこともあり、背番号は「21」となった。

 現在、チームの永久欠番は日本ハムの創業者であり、球団経営も行った名物オーナーの大社義規氏(05年に90歳で死去)の「100」のみ。選手の番号に関しては今後も欠番を設定しない方針ではあるものの、今回の「11」となると話は別だ。今季は既に空き番号となることが決まっており、19年以降も大谷とダルビッシュの2人に匹敵する、もしくは将来性のある選手が登場するまでは「欠番扱い」となりそうだ。

 5位からの巻き返しを目指す栗山監督は「ただ勝ったり、打ったりするだけではなく、その上でファンに夢を与える選手を育成するのが我々の使命でもある」と語っている。押しも押されもせぬスター選手が誕生した時、スターの系譜でもある「11」が受け継がれる。

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2018年1月17日のニュース