瀧正男氏 特別表彰 選手&監督で春夏甲子園∨、中京大リーグ28度の優勝

[ 2018年1月16日 05:30 ]

野球殿堂入り発表 ( 2018年1月15日 )

野球殿堂入りの喜びを語る瀧正男氏の長男・克己さん
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 特別表彰を受けた故瀧正男氏は愛知・中京商(現中京大中京)で選手、監督として春夏の甲子園大会を制覇。中京大も率いてリーグ28度の優勝に導き、沖縄水産の故栽弘義監督ら多くの指導者を育てた実績が評価された。長男の克己氏(68)は涙をこらえきれず「瀧正男は本当に幸せな人生を送ることができました」と感謝した。

 指導者を勇退後は、教え子に誘われて野球の試合や合宿を見るために喜んで全国各地に出かけていた。12年4月2日、春の甲子園大会準決勝をテレビで観戦した2時間後に心不全のため90歳で死去。人生の最後まで野球を愛し続けた。克己氏は「野球が本当に好きで他に趣味もなかった。殿堂入りは家族の喜びでもある」としみじみと話した。

 ゲストスピーチを務めた教え子の中京大中京・大藤敏行前監督は「ユニホームを着ている時は非常に厳しかったが、ユニホームを脱ぐと学生一人一人を尊重してくれた」と感謝し「先生に教えていただいたことを継承していくことが一番の恩返しになる」と語った。

 ◆瀧 正男(たき・まさお)1921年(大10)9月8日、愛知県生まれ。中京商では捕手として37年夏、38年春に甲子園で優勝。53年から中京商の部長兼監督を務め、54年夏、56年春の甲子園で優勝。56〜86年に中京大で部長や監督を務め、70年に東海勢で初めて全日本大学選手権を制覇。86〜92年に愛知大学野球連盟副会長。12年4月2日死去、享年90。

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