栗山監督 名将・三原脩氏の墓前に誓い 清宮を“大きく育てる”

[ 2018年1月16日 05:30 ]

三原脩氏の墓前で手を合わせる栗山監督
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 日本ハム・栗山英樹監督(56)が15日、東京都内に名将・三原脩氏の墓参りをした。監督就任時に訪れてから今年で7年連続となる墓参。大谷のメジャー挑戦を報告するとともに日本一奪回、そしてドラフト1位ルーキー・清宮幸太郎内野手(18)育成の誓いを立てた。西鉄監督時代に高卒ルーキーの中西太、豊田泰光を1年目から起用し、大選手に育てた名将のように大きく育てていく。

 墓前に花を供え、手を合わせる。大谷のメジャー移籍を報告、日本一奪回の誓い。そして栗山監督は静かにこう問いかけた。

 「清宮が成長するのに、どういう方法がいいんですか」。エンゼルス入りした大谷と入れ替わるように入団した大物ルーキー。その育成についての問いかけは、5年前に大谷の二刀流育成方法を尋ねたときと同じだ。「三原さんなら、どう使うんですか」。天国の名将からは、確かな回答が届いていた。

 「三原さんに“おまえがその能力を信じるなら、先入観にとらわれるな”と言われた感じがした。いつか“ちゃんとやっとるやないか”と言ってもらえるようにやりたい」

 監督通算1687勝を挙げ、西鉄監督として黄金時代を築いた三原氏。先入観を持たない采配で「魔術師」と称された一方、選手育成でも大きな功績を残している。高卒ルーキーの中西、豊田を1年目からレギュラーで起用。守備などどんなに批判されても使い続け、中西は52年に12本塁打、豊田は53年に27本塁打でともに新人王に輝き、大選手に育った。「三原さんはあの時代、球界の発展を常に考えておられた。どんな選手を育てたらファンが喜んでくれるか。その課題は今の時代も同じだと思う」。ファンを魅了する選手。二刀流・大谷のように、清宮の進む道はそこにある。

 「今年が大事。勝たないと、去年の負けが無意味になる」とも言った栗山監督。育てて勝つ。1年後、名将の墓前に届けるのは日本一奪回の報告、そして清宮の活躍だ。(秋村 誠人)

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2018年1月16日のニュース