坂本勇 吉川尚と18年型G二遊間「能力は僕なんかよりいい」

[ 2018年1月15日 06:45 ]

ノックで二遊間の連係プレーを練習する巨人・坂本勇(左)と吉川尚
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 18年型の「新二遊間」披露だ。巨人・坂本勇人内野手(29)が14日、沖縄県内で自主トレを公開。守備練習では今季の二塁手レギュラー筆頭に挙がる吉川尚輝内野手(22)との連係プレーを見せた。08年に阿部に連れられて始めたグアム自主トレから離れ、初めて沖縄で始動。主将4年目の今季は昨季4位からの巻き返しを誓い厳しさも前面に押し出していく。

 坂本勇の号令で新コンビが組まれた。「よし!ゲッツーいこう」。遊撃でゴロをさばき、二塁の吉川尚にトス。相手からのトスも受けて一塁へ送球する。「近未来の巨人」を象徴するシーンだ。

 「レギュラーを獲れる選手になってほしいと思って(吉川尚を)連れてきている。能力は僕なんかより、いいものを持っている」

 昨季のチームは二塁手を固定できず11年ぶりに4位に沈んだ。若手の台頭は急務で、高橋監督も吉川尚に「しっかりやってくれたら楽しみな一人になる」と期待。坂本勇自ら手でゴロを転がし、足の出し方や捕球体勢も指導する。「ポーンと体が前に出ている」と、長嶋茂雄終身名誉監督ばりの「擬音語指導」も飛び出した。

 球場では「仲良しこよしでやっている場合じゃない」と厳しさを見せる。08年に初めて阿部に連れられてグアムで自主トレを行った。「一流選手のオンとオフの切り替えを学んだ。阿部さんにしてもらったことを後輩にしていきたい」。そして10年後、最年長として吉川尚、辻の後輩2人を引き連れて沖縄に来た。練習時間は「2人のためにも」と昨年から倍増の約4時間。しっかり朝食を取り、準備の大切さも示す。

 海外に比べ、国内はグラウンド状態が良く、守備練習が十分にできる。「ノックの量は今までで一番」と、約50分間もノックの雨を受けた。3年連続3度目のゴールデングラブを目指す29歳。ロングティーでは40スイングで13本も柵越えを披露した。練習後は2人を見つめ、「教えられる限りのことは教えたい。自分でも再確認できる」と説明した。

 12年目の今季は、2年ぶりの打率3割と20本塁打を目指す。「かなりバットも振れだした。コンディション的にはとてもいい」。改めて目標を問われると「4割80本!」と、ちゃめっ気たっぷりに笑って坂本勇らしく締めた。 (神田 佑)

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