藤浪、復活へ“開幕投手”!チーム初実戦2・7紅白戦登板も

[ 2018年1月11日 05:30 ]

阪神・藤浪
Photo By スポニチ

 あるぞ、18年の“開幕投手”!阪神・藤浪晋太郎投手(23)が今年のチーム初実戦となる2月7日の紅白戦に登板する可能性が浮上した。10日に香田投手コーチが「最初の、そういうところに彼の名前を入れたいところ」と示唆した。実現すれば6年目で自己最速の実戦解禁だ。不本意だった過去2年からの復活へ向けて「前のめり」な姿勢を求めた。

 開幕ローテーション入りを確約されていた昨年までとは違う。昨年11月、金本監督はメッセンジャーと秋山に開幕ローテ入りの当確を認めた一方、藤浪については「分からんね」と先送りにした。昨季まで2年連続、不本意なシーズンを過ごした藤浪に現時点で「確約」はない。現状を踏まえ、香田投手コーチは口を開いた。

 「2年間、不本意なシーズンを過ごして、今年はやるんだという気持ちの中で、自分が率先してすべて最初の試合で投げる気持ちでいてくれたらいい方向に進んでいくと思う。そう言う意味では最初の、そういうところに彼の名前を入れたいところではあります」

 香田コーチが口にした「そういうところ」とは、チームの今年初実戦となる2月7日の紅白戦だ。金本阪神3年目の“開幕投手”。2月8日にチーム初実戦の紅白戦に登板した昨年はWBCへ向けた繰り上げ調整のためだった。今年は違う。開幕ローテを争う立場の藤浪には、そこからアピールを求めるというわけだ。

 同時に香田コーチは「彼のこれまでの実績は分かっていること」と付け加えた。もちろん実績が無い投手と横一線に並んで、一から競い合えというわけではない。入団から3年連続2桁勝利を挙げ、5年間で通算45勝の実績は評価。その上で、まだ伸びしろがあると感じているからこそ、「前のめり」な姿勢を求める。その姿勢を、不振打開のきっかけにしてほしいわけだ。

 負担にもならない。そもそも藤浪は実戦で肩を作り上げていくタイプ。香田コーチも「ブルペンで投げるより実戦の中で投げて、肩、体を作っていきたいという思いもあるでしょうから、そういうリクエストには応えてあげたい」と見通しを立てた。同日の紅白戦にはロサリオも出場する可能性がある。新4番候補との対戦が実現すれば、復活を期す藤浪にとって格好の試金石ともなりそうだ。

 既に藤浪はダルビッシュ(ドジャースFA)、カーショー(ドジャース)との合同自主トレのため渡米。現地ではブルペンにも入る予定だ。しっかりと肩を仕上げ、「2・7」に向かう。(惟任 貴信)

続きを表示

2018年1月11日のニュース