巨人ドラ5田中俊 開幕1軍滑り込みへ「挑戦できる体を準備」

[ 2018年1月11日 05:43 ]

短パン姿でトレーニングする田中俊         
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 新人合同自主トレ2日目の全メニューを終え、巨人のドラフト5位・田中俊(日立製作所)は引き締まった美脚を少し震わせながら、1軍キャンプスタートを経ての開幕1軍を誓った。「そこが第一条件かな。まずはそこに挑戦できる体を準備して挑んでいきたい」。広島で不動の1番打者として君臨する兄・広輔が、新人時代に到達した舞台に挑む。

 走攻守の三拍子がそろった二塁手の俊太は、気温16度を記録した9日に「暑いかな、と思って」と短パン姿で練習。この日午後は同9度。筋力トレーニングを終えると、またも短パン姿でドラフト4位の北村とキャッチボールを行った。「動いていれば暑いかなと思ったけど、やっぱり寒い。本当は寒がりなんです」と頭をかくが、この脚に即戦力候補の魅力が詰まっている。

 まずは昨季盗塁王に輝いた兄譲りの「走力」だ。過去に所属したチームには「もっと速い選手はいた」と謙遜するが、50メートル走は6秒0。「ベースを踏んだ後の加速が大事」と実戦的な走塁にこだわる。俊足以上に自信を持つのが「守備力」だ。ノックでは華麗な足さばきと軽快なグラブさばきを見せた。「数多く(ノックを)受けるのは、1人ではできない。やってきたことを出す良い練習でした」と汗を拭った。

 広輔の新人時代と同じ「63」を背負う。周囲は同じような活躍を期待するが、本人は冷静。「普通の兄かな、という感じ。家族以外で(プロ選手が)身近にいれば違うのかもしれないけど。意識はしていない」と明かす。プロ入りに当たっても「頑張れよとだけ言われた」と振り返る。

 現在は「しっかり振れるように、地力をつけたい」と「打撃力」を磨いている。着々と仕上げて、昨季定まりきらなかった二塁手レギュラーのポジションも奪いにいく。 (池田 翔太郎)

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2018年1月11日のニュース