ソフトB甲斐 課題は打力アップ「嫌らしいバッターに」

[ 2018年1月10日 05:30 ]

フリー打撃をする甲斐
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 ソフトバンク・甲斐拓也捕手(25)が9日、福岡県筑後市のファーム施設で自主トレーニングを公開し、正捕手獲り&規定打席到達を今季の目標に掲げた。昨季は自己最多の103試合に出場しゴールデングラブ賞、ベストナインも受賞。課題の打力アップに励み、チームを日本一連覇にけん引する。

 思わず笑みがこぼれた。甲斐はキャッチャーミットを手に、同い年で仲のいい千賀の元へ駆け寄った。室内練習場でキャッチボールをしていた右腕を相手に、腰を下ろす。平地ながら直球、変化球を14球、捕球した。

 「千賀に会うのは今年初めてだったので。ちょっとテンションが上がっちゃいました。(手は)めっちゃ痛かった」。2018年の「初捕り」を終え、充実した表情を見せた。

 昨季は自己最多の103試合に出場。チームの日本一に貢献した。ゴールデングラブ賞、ベストナインも初受賞したが「試合に出させてもらった。(タイトルは)僕だけの力ではない。成績には納得いっていない」と振り返る。今季の目標には正捕手獲りを掲げ「信頼される捕手になりたい」と力を込めた。

 課題は打力アップ。昨季は打率・232だっただけに「出塁率を上げたい。嫌らしいバッターになりたい」。打撃練習では左足の上げ方を数パターン試し、高く上げたり、すり足気味でタイミングを取ったり、試行錯誤を繰り返した。バットもグリップや重さの異なる5種類をメーカーに発注。「フォームを一から見直す」と意欲を見せた。

 練習後には報道陣を前に「真の要」という言葉を3度、口にした。高谷らとのレギュラー争いには「安心感なんてこれっぽっちも思っていない。キャンプでアピールしていかないといけない立場」と引き締めた。理想の正捕手には幼少期にあこがれたOBの城島健司氏の名前を挙げ「フルで試合に出て、チームを優勝に導く。(城島のような)そういう存在になりたい。規定打席も目標にしたい」と豪語した。

 育成選手から成り上がって、今季はプロ8年目。貪欲に「真の要」を目指す1年が始まった。

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2018年1月10日のニュース