エ軍GM 栗山監督を45分質問攻め 大谷二刀流ノウハウ吸収

[ 2018年1月9日 05:44 ]

大谷(左)と鎌ケ谷の室内練習場に入るチャベスGM補佐(中央)、エプラーGM(右)
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 エンゼルスのビリー・エプラーGM(42)は8日、大谷翔平投手(23)が自主トレの拠点を置く千葉県鎌ケ谷市の日本ハム2軍施設を訪れ、日本ハムと会談。栗山英樹監督(56)らに助言を求めた。起用法、メンタルを含め、同GMの質問は45分に及んだ。さらに日本ハムから5年間のデータも受け取るなど、エ軍式二刀流プラン構築へ、準備を整えた。

 午後4時14分。無数のフラッシュを浴び、エプラーGMは日本ハム「勇翔寮」の玄関から出てきた。報道陣の問いかけには「ノーコメント、アイムソーリー」と言及を避けたが、「スミマセン」と日本語を交え、満面の笑みで車に乗り込んだ。

 エ軍は同GMのほかに、現役時代に強打の三塁手としてアスレチックスなどで活躍し、ゴールドグラブ賞6度を誇ったエリク・チャベスGM特別補佐ら4人で来日。日本ハム球団幹部との会談は約45分間だったが、そのほとんどがエプラーGMによる栗山監督への質問だったという。起用法、練習スケジュールはもちろん、ストイックに野球に取り組む大谷にどう対処してきたかのメンタル面まで質問は及んだという。栗山監督は「誠実に何とか一生懸命にという思いが凄く伝わってくる。そういう人たちにやってもらえることは安心」と語った。

 その後は、会談には出席しなかった大谷とエプラーGMらが室内練習場に移動。非公開の中で約20分、昨年10月に右足首を手術した大谷の動きをチェックし、日本ハムのトレーナー陣と現状と今後の練習プランを共有した。シーズン中の球数やトレーニング法を含めた5年間のデータ提供も受け、最新のメディカルチェックも行ったもようだ。1時間45分の滞在だったが、エ軍にとっては二刀流のノウハウを吸収する濃密な時間となった。

 GMが直々に来日し、旧所属球団に助言を求めることは異例中の異例。それも、前例のない挑戦をアシストするエ軍の本気度の表れといえる。「メジャーリーグは素晴らしいシステムと考え方を持っている。やってくれると信じている」と栗山監督。「先発6人制&DH起用」を軸に、エ軍式二刀流プラン構築が期待される。 (柳原 直之)

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