西武ドラ1斉藤大 明大魂貫く 星野氏と同じ島岡イズム

[ 2018年1月8日 05:30 ]

「人間力」と書いたサイン色紙を持ち笑顔の西武・斉藤大
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 メイジの誇りを受け継ぐ。西武のドラフト1位・斉藤大(明大)が、埼玉県所沢市内の若獅子寮に入寮。スーツ姿で色紙を手にした左腕は、力強く「人間力」と記した。

 明大の黄金期を築いた故島岡吉郎氏から受け継がれる、母校を象徴する言葉。脳裏に浮かんでいたのは、急逝した先輩・星野氏だった。

 「(中日などの)監督をされていた時代から、勝つために凄く熱くなってくれる人だと感じていた。僕も星野さんと同じ教えを受けている。しっかり(明大の)伝統を受け継いで、やっていけたらいい」

 星野氏とは1年前に対面したことがある。3年秋の明治神宮大会を制覇し、昨年1月に行われた祝勝会だ。直接会話を交わすことはなかったが、壇上で熱弁を振るう星野氏に「オーラを感じたし、自分の弱さを見せないような印象を持った」。自身も星野氏の現役時代と同様に強気な投球が持ち味。「攻めていかないと、この世界では通用しない」。闘志を受け継ぎ、プロでも真っ向勝負を貫く。

 3月9、10日には、星野氏の出身地・倉敷で楽天とのオープン戦がある。開幕ローテーション入りへ結果が求められる時期と重なるだけに「そういうところで投げて、見ていただければ」と登板に意欲を示した。闘将の故郷で手向けの好投、そして開幕先発枠入りへ――。まずは春季キャンプのA班(1軍)スタートを目指し、9日からの新人合同自主トレでアピールする。 (原田 真奈子)

 ◆斉藤 大将(さいとう・ひろまさ)1995年(平7)6月3日、東京都生まれの22歳。清新二中では城東ボーイズに所属し、3年夏に世界大会出場。桐蔭学園では1年夏からベンチ入りも甲子園出場なし。明大では主に中継ぎとして、六大学リーグ通算11勝4敗、防御率2・24。昨夏ユニバーシアードで日本代表入りし、優勝に貢献した。1メートル78、75キロ。左投げ左打ち。

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2018年1月8日のニュース