宮城県出身の阪神ドラ1馬場 星野魂継承「プレーで勇気や元気を」

[ 2018年1月8日 05:30 ]

キャッチボールをする馬場
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 阪神ドラフト1位・馬場皐輔投手(22=仙台大)が7日、星野魂の継承を誓った。

 4日に膵臓(すいぞう)がんで死去した楽天球団副会長の星野仙一氏は13年に楽天を日本一に導いた監督で、東日本大震災で傷ついた馬場の故郷でもある宮城に「勇気」をくれた大恩人。8日から始まる新人合同自主トレを前に「プロはプレーで勇気や元気を与えないといけない」と改めて胸に刻み込んだ。

 星野氏の話題になった瞬間、馬場の表情が一気に引き締まった。「すごく悲しいです。楽天が優勝したときの監督さんですし、残念です」。直に会ったことはなくても、プロの魂を学んだのは実は星野氏だという。宮城県出身で、13年の楽天の日本一は忘れられない思い出でもあった。

 「僕が高校3年のときで、宮城県民としてはすごくうれしかった。楽天の初優勝ですし、楽天ができたときから見ていたので」

 星野氏の胴上げは11年3月の東日本大震災で傷ついた東北地方に勇気と希望を与えた。これこそプロのアスリートとしての意義で、プロ選手としてのスタートラインに立つ馬場の胸にも深く刻まれている。

 「今まではアマチュアでしたが、これからはプロという名前が付く。ファンあってのプロなので、一番大事にしている。いろんな人たちにプレーで勇気や元気を与えないといけない。自分ができる範囲で全力で頑張りたい」

 8日からは新人合同自主トレが始まる。プロ選手の第一歩を前にくしくも星野氏の悲報で、初心を思い出すことができた。もしも星野氏が聞いていてくれたら“それでいい”と言ってくれるだろう。

 「虎風荘」への入寮翌日から鳴尾浜球場で自主練習。キャッチボールやランニングで汗を流した。「初めて鳴尾浜球場に入って自主トレという形でしたが、プロ野球生活が始まったなと実感した」。キャッチボールの相手役を務めたドラフト5位の谷川を「いい球を投げていた。球も強いですし、いいところは参考にして、自分の中に採り入れていきたいと思います。手が痛かったです。回転もキレイでした」とうならせ、早くもドラ1の片りんをのぞかせた。

 「宮城はこの時期、気温がマイナスとかある。こっちは温かいが、変に飛ばすと毎年のリズムが崩れて狂いそう。飛ばさないようにしたい」。はやる気持ちを抑えつつ、初心を胸に、合同自主トレも自分のペースで歩むつもりだ。星野氏がまいた野球界の新芽が阪神でも育とうとしている。(鶴崎 唯史)

 ◆馬場 皐輔(ばば・こうすけ)1995年(平7)5月18日生まれ、宮城県塩釜市出身の22歳。小3から塩釜ドラゴンズで野球を始め投手。中学時代は七ケ浜シニアに所属。仙台育英では2年秋からベンチ入りし3年春夏連続で甲子園出場。仙台大では1年春からリーグ戦に登板し4年秋にベストナイン。1メートル80、90キロ。右投げ右打ち。

 ▼13年楽天の日本一 投手陣はエースの田中が24勝0敗、開幕投手を務めた新人の則本が15勝。打線は新外国人のジョーンズとマギーが引っ張った。7月4日以降は一度も2位以下に落ちることなく9月26日にリーグ優勝。CSを勝ち抜くと日本シリーズでは星野監督が現役時代から打倒に執念を燃やした巨人を4勝3敗で破り、本拠地・Kスタ宮城で球団初の日本一を決めた。星野氏にとっても監督人生初の日本一となり、「大震災で苦労なさっている皆さんを見ると、日本一になってみんなを癒してあげたいと信じて、この3年間やってきました」と喜びを語った。

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