星野仙一氏 膵臓がんに力尽く…最後は「昼寝のような表情」

[ 2018年1月7日 05:30 ]

死去した楽天の星野仙一球団副会長
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 楽天球団副会長の星野仙一(ほしの・せんいち)氏が4日午前5時25分、膵臓(すいぞう)がんのために死去したと6日、球団が発表した。70歳。この日、星野氏の近親者による密葬が営まれ、後日「お別れの会」が開かれる予定。

 最後まで「燃える男」の美学を貫いた。球団の発表によると、星野氏は約1年半前の16年7月に急性膵炎を発症。それをきっかけに膵臓がんが判明した。昨年12月末に病状が悪化。最後は「昼寝でもしているような安らかな表情で、ご家族にみとられて旅立たれました」という。

 周囲にはがんで闘病していることは明かさず、体調に波はあったものの昨秋のドラフト会議など数々の仕事をこなしてきた。男・星野は決して弱みは見せない。病状を公にせず、突然の訃報となったのも故人の強い意志ゆえ。球団側は「人前では常に強気を貫いた“星野仙一”のスタイルを最後まで全うしようとしたことですので、何とぞご容赦ください」とした。

 星野氏は息を引き取る寸前まで「(春季キャンプ前の)コーチ会議に出られるかな」と話していた。現場に、愛する野球のそばにいたい。しかし、その願いはかなわなかった。球団は発表文の中で「最後の最後まで野球に情熱を燃やし、野球に一生を捧(ささ)げた星野(球団)副会長でした。故人に代わり、今まで支えてくださった全ての皆さまに感謝申し上げます」とつづった。

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2018年1月7日のニュース