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星野仙一氏、勝利より大切にした“情” 不調でも大一番レギュラー起用

星野仙一氏死去

13年、楽天の監督として中日、阪神時代を含め4度目の日本シリーズ出場で初制覇した星野監督
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 【星野仙一という男】闘将と呼ばれるが、情にもろい。勝負に徹しきれない。星野仙一という人はそんな一面があった。中日、阪神監督時代に計3度のリーグ優勝も日本一にはなれず「短期決戦に弱い」というレッテルを貼られた。08年の北京五輪でも金メダルどころか、4位でメダルすら逃し、バッシングを受けた。

 どんなに不調でもレギュラーを使い続ける選手起用。短期決戦で勝てない理由と思っていた。怖かったが、ストレートにぶつけたことがある。「負け惜しみかもしれんが、シーズンで頑張った選手のおかげで日本シリーズに出られるんだぞ。だから、勝てなくても後悔してない。それが俺の野球、情の野球。勝つことよりも、それを大事にしたいんだ」。その答えで納得できた。

 マスコミに対しても優しさを感じた。監督時代に「お茶会」と呼ばれる集まりを日夜開いてくれた。野球の話だけでなく、政治、経済、芸能界まで多岐にわたり、株の動きにも詳しかった。愛読紙は日本経済新聞。ホットコーヒーを飲み、タバコをくゆらせながらトークを展開し、スポーツ紙の記者には「スポーツだけじゃダメだぞ。政治や経済も勉強せなあかんぞ」とよく言っていた。マスコミへの懐柔策というやからもいたが、これほど記者に付き合ってくれる指揮官はいなかった。

 「巨人とは縁がないんだよ」。そう漏らしたひと言が忘れられない。05年だった。巨人から監督就任の話が舞い込んだ。ドラフトで指名されなかった憧れの球団。しかし、当時は阪神のシニアディレクターを務めており、今さら立ち位置を変えるわけにもいかない。実現することはなかった。「打倒・巨人」。星野仙一には、そのキャッチフレーズがよく似合っている。 (野球デスク・飯塚 荒太)

[ 2018年1月6日 09:00 ]

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