阪神ドラ4島田“快足スパイク”新調「歯の本数こだわった」

[ 2018年1月6日 05:41 ]

グラウンドの裏山をダッシュする阪神ドラフト4位・島田
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 阪神のドラフト4位・島田海吏外野手(21=上武大)が5日、熊本市内にある母校の九州学院野球部グラウンドで自主トレーニングを公開。50メートル走5秒75の快足を最大限に生かすべく、甲子園仕様のスパイクを新調したことを明かした。

 厳しいプロの世界を勝ち抜くためには自身の最大の武器であるスピードを本拠地となる甲子園で最大限に発揮する必要がある。そのために最善を尽くすのは当然。島田が新調したスパイクの詳細を明かした。

 「スピードに特化した形で、歯の本数が前6本、後ろ(かかと部に)2本。甲子園は土なので、ひっかく歯の力は大事。人工芝に比べて(足を)もっていかれると思うので、気を付けないといけない。そういう意味で、歯の本数にこだわりました」

 島田が用具提供を受けるミズノ社のスパイクは大きく2種類に分かれる。プレーに安定感を求めるタイプと、スピードに特化したタイプ。島田はもちろん、後者で、現役では14年にセ・リーグ盗塁王を獲得したDeNA・梶谷らが愛用している。人工芝よりも足を取られやすい土、天然芝の甲子園で、50メートル走5秒75の快足を生かすための決断だった。

 技術面でも進化を図る。「(盗塁の)スタートで重心の位置が上がってしまう。意識していますが、癖になっているので、重点的に直していきたい」。より早くトップスピードに乗るためのスタート姿勢を求めて、改善していく構えだ。体作りにも励んでおり「体重は、スピードが落ちない程度に増やしていきたい。今は74・5キロ。プロでは75キロぐらいをキープできるように。そうしないと打球も飛ばないと思うので」と増量を計画している。

 この日は小雨が振る中でダッシュなどをし、室内ではウエートトレーニングを実施するなど約2時間にわたって汗を流した。

 「(大学4年を前にした)去年の今とは立場が全く違う。新しい島田海吏で臨もうと思っています。しっかりアピールして、まずは開幕1軍を目指したい」

 年始に引いたおみくじは「中吉」だった。「今が良いより、コツコツやって、最終的に良い結果を出したい」。上だけを見据え、新たな勝負の世界に飛び込む。 (巻木 周平)

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2018年1月6日のニュース