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星野仙一氏死去 ドラフト会場で感じた“異変” 足元おぼつかず何度も…

星野仙一氏死去

14年、楽天退任セレモニーでスポットライトにてらされながら入場する星野氏
Photo By スポニチ

 【悼む――本紙・宮内編集主幹】夏場にさしかかったころだった。肌荒れが目立ち、痩せ始めていた。人一倍、身だしなみに気を使っていたのにスーツが身体に合っていない。見て見ぬふりをしていたが、異変をじかに知る時がきた。

 10月26日、グランドプリンスホテル新高輪で行われたドラフト会議。開始直前、楽天の控室から会場まで並んで歩いた。「結局のところ、1位は誰で行くのですか?」。小声で訊ねると「清宮でいくよ。迷ったけどな」。この時、星野さんの左肩が何度も私に当たった。一度や二度ではない。足元がおぼつかないことは明らかだった。「大丈夫ですか?」と顔をのぞき込むと「大丈夫だ。君は自分の体の心配をしていればいい」とかわされた。

 最後に言葉をかわしたのは昨年暮れ、12月24日のことだった。

 「メリークリスマス?俺は仏教徒だからなぁ(笑い)。最近は元気じゃないよ。大阪のパーティー(12月1日、殿堂入りパーティー)が終わってからグダーっときてな。仕事をいっぱい入れたし、その反動かな。このままじゃ死んじゃうんじゃないかと。年明けも講演の仕事が入っているんだが、最近は1時間話すとゼーゼーだ。前はこんなことなかったんだけどな。立っているのがつらいんだ。座ってもいいんだけど、それじゃあ、みっともないし、迫力がないだろ。身ぶり手ぶり、アドリブでやるのが俺のやり方。人生もそうだけどな」

 田淵幸一さんのこと、山本浩二さんのこと…。仲間の近況をあれこれ語った後、こう締めくくった。

 「キャンプは梨田に任せておけばいいし、チームが困った時に頭を下げるのが俺の仕事。もっとも俺が頭を下げるのは長嶋さんと王さんしかいない。あの2人以外に頭を下げることはないよ。今日は家族全員が集まっているんだ。やっぱりメリークリスマス?まあ、そういうことだなぁ(笑い)。良いお年を」

 あれからわずか11日。松の内が明けないうちに年頭のあいさつを、と考えていた矢先の訃報に言葉もない。どうか間違いであってほしい。 (編集主幹・宮内 正英)

[ 2018年1月6日 08:30 ]

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