広島・丸 セ3連覇&日本一に自信「琢朗さんの教えを継続できるかが鍵」

[ 2018年1月3日 13:00 ]

広島・丸佳浩外野手×野村謙二郎氏 新春師弟対談(上)

野村謙二郎氏(左)との新春対談で「日本一」を目標に掲げた丸
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 昨季のセ・リーグMVPに輝く広島・丸佳浩外野手(28)と、前監督でスポニチ本紙評論家・野村謙二郎氏(51)の新春師弟対談が実現した。リーグ3連覇と悲願の日本一を誓う2018年元旦。リーダーに成長した背番号9は、秋の猛練習から球団初の偉業に自信をのぞかせ、チームメイトの逸話からセ5球団のことまで、恩師に余さず語った。(構成・江尾 卓也)

 野村謙二郎 丸、新年明けましておめでとう。

 丸佳浩 明けましておめでとうございます。

 野村 早速だけど、今年は3連覇の期待がかかる。日本一も。

 丸 一昨年の優勝や昨年の連覇でも言えることですが、選手の能力が一緒だったら、3連覇は厳しいと思うんですよ。他球団も今まで以上に研究してきますから。でも、ボクらは秋のキャンプでビシビシやってきたので、そこはあまり心配していないですね。

 野村 やることはやっている。準備はしっかりしている…と。

 丸 そうですね。

 野村 連覇したことは当然うれしいけど、日本球界の頂点を見始めたことが一番うれしいよね。どのメディアを見ても、3連覇という文字が躍り、日本一になってリベンジしたい…と。皆で、日本一を言えるようになったことがうれしい。

 丸 野手の立場で言えば、いかに点を取るか。昨年まで(打撃コーチとして)在籍した(石井)琢朗さんの言われたことを、ボクら選手がしっかり継続できるか…が、スゴく大事だと思います。存在は大きかったので。

 野村 そうだね。

 丸 東出さんや迎さん(打撃コーチ)も、琢朗さんのやり方を見てボクらに伝えてくれるんですが、プレーする選手が継続できなかったら(3連覇は)難しい。より意識して、やっていなきゃいけないと思います。

 野村 琢朗は(打撃コーチとして)ヤクルトに移籍したけど、教えてもらったイズムを継承しつつ、自分たちも慢心することなく技術を向上させる。皆がその努力を続けていけば、リーグ3連覇は達成できる…と。

 丸 はい。

 野村 (監督の時代に)丸とキク(菊池)を部屋に呼んで、“お前たちがリーダーとして頑張れ”と伝えたことを、覚えているかわからないけど…。

 丸 いや、覚えてますよ、覚えてます!

 野村 強いチームになり、丸がその中心として連覇メンバーを引っ張る選手になったことは、個人的にはスゴくうれしい。“リーダーとして”と言った時は、コイツらを何とかしなきゃいけないという時で、オレだけじゃなく(参謀役だった)今の緒方監督と2人で決めてね。普通なら怒られないことでも言われたり、甲子園でパチンとやられたり、いろんなことがあった。

 丸 (苦笑しつつ)懐かしいですね。

 野村 順調に行けば今季中に、FA権を取得するらしいね。

 丸 はい。

 野村 いろんな選択肢があると思う。周りはやきもきするかもしれないけど、選手の権利なんだから、取ったらまたじっくり考えればいい。(故郷の)千葉に帰るかもしれないけど(笑い)

 丸 (苦笑し)今は何も考えていないし、実際に取ってみないとわからないですね。

 野村 今季は、昨季の成績を超えることが目標になるかな。

 丸 行動と結果で示したいですね。結果をほしがったらダメでしょうが、結果を出さないといけない立場なんで、しっかり準備して臨みたいと思います。

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2018年1月3日のニュース