マー「見えた」野茂超え日本人最多4度目開幕投手から世界一

[ 2018年1月1日 05:30 ]

ヤンキースの田中
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 メジャー5年目の今年、ヤンキースの田中は悲願の世界一を誓う。オフに自らの意思でFAとなるオプトアウトの権利を行使せずに残留を決め「ワールドシリーズ制覇への道のりが見えてきたところはあると思う。そのピースになりたい」と気合を入れている。

 好不調の波に苦しんだ昨季。開幕戦の3回途中7失点KOに始まり、シーズン前半は防御率5・47。それでも後半は復調し、10月のポストシーズンは3試合で2勝を挙げ防御率0・90をマークし、地元メディアから「OCTOBER(10月)」と「TANAKA」を合わせた「MR.TANAKTOBER」という造語が生まれた。チームはリーグ優勝決定シリーズ第7戦でアストロズに敗れ、自身初のワールドシリーズ進出をあと1勝のところで逃したが、「苦しいことが多かったシーズンだったけど無駄にしないで今後につなげたい」と前を向いた。

 チームは世界一へ大きく前進している。59本を放ちナ・リーグ本塁打王のスタントンをトレードで獲得し、ア・リーグ最多の52発男ジャッジと「111発コンビ」が誕生。昨季メジャー最多の241本を放った打線がグレードアップした。

 開幕投手を務めれば、野茂英雄を抜き日本投手単独最多の4度目(4年連続)。ヤ軍残留の際に「この4年間、ヤンキースという球団、ファンのためにプレーできたことを心よりうれしく思っています」と強調した。チーム愛を胸に、真のエースへ――。愛犬家の29歳にとって、飛躍の戌(いぬ)年にする。

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2018年1月1日のニュース