ソフトB千賀 メジャー希望伝えていた 球団はポスティング認めない方針も…

[ 2017年12月28日 05:30 ]

地元・蒲郡市で野球教室を行い、子供たちと触れ合う千賀
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 ソフトバンクの千賀滉大投手(24)が27日、メジャー挑戦の希望を球団に伝えていたことを明かした。21日の契約更改交渉で伝え、ポスティングシステムについての球団方針を確認。球団は同システムの利用を認めておらず、千賀は海外フリーエージェント(FA)取得に最短でも6年を要する。今後の行方が注目される。

 千賀はどこかすっきりとした表情で初めてメジャーへの思いを口にした。思いを抱いたきっかけは今年3月のWBCだという。

 「WBCが一番。いろんな選手が見られた。凄いんだろうなと思うから、行ってみたい」。侍ジャパンの一員としてメジャーの強打者を封じ、優秀選手に選ばれた。これまでFA権にも関心がなかったが、世界の舞台を経て考え方が変わった。

 海外FA権を取得するのは最短でも6年後の23年。だから、メジャーへの思いを伝えた21日の契約更改交渉の場で、ポスティングシステムに対する球団の方針を確認した。ソフトバンクはFA権を取得した選手の意思は最大限に尊重するが、同システムの利用は認めていない。球団名がソフトバンクになってからメジャー移籍した城島、川崎、和田の3人は全てFAだった。

 そのことを分かった上で確認し、「改めて詳しく話せる場を設けてほしいと伝えた」という。FAで海を渡れる24年は31歳だ。メジャーは年齢で契約条件が左右されることも踏まえ、できるだけ早く…の思いがある。

 「(球団に)石ころを拾ってもらって、人前に見せられる石にしてもらった。クビになるまで出ることはないと思っていたけど、米国となると別。憧れがある」

 まだ誕生していない育成出身のメジャー選手へ。「何もやってないやつが言う権利はない。頑張りどき」と意気込む。ダルビッシュは11年に18勝、田中は13年に24勝と、ポスティング移籍前年に抜群の成績を残した。球団方針を動かすほど、誰もが認める球界のエースを目指す決意だ。

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