未来の野球界のために――DeNA筒香「強い勇気」の取り組み

[ 2017年12月28日 11:10 ]

今年1月、堺ビックボーイズ小学生の部「Team Agresivo」のスーパーバイザーに就任。、捕球練習を見守るDeNAの筒香
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 シーズンオフになると、プロ野球選手たちはさまざまな活動を行う。DeNAの主砲・筒香嘉智(26)が、未来の野球界のために“現役プロ野球選手”という枠にとらわれない取り組みを行っているのをご存じだろうか。

 今年1月15日。自身が中学時代に所属した硬式野球チームで、大阪府河内長野市を本拠地とする堺ビッグボーイズの小学生の部「Team Agresivo(アグレシーボ)」のスーパーバイザーに就任した。現役選手が少年野球チームの運営に関わるのは異例のことだ。

 侍ジャパンの一員でもある筒香に、自身の役割を尋ねると「子どもたちが“野球っていいな”と思ってもらえるようなプレーがしたい。そして見ている人の活力になるような活躍ができれば」という言葉が常に返ってくる。野球人口が減少している中で、自分がプレーする以外でできることは何か。恩師の同チームの瀬野竜之介代表と話し合った末のスーパーバイザー就任だった。

 来年2018年1月14日には、大阪の「堺市小代グラウンド」で開催する体験会にも参加する予定だ。野球チームに所属していない4〜6歳の幼稚園・保育園児と小学1〜3年生を対象をしており、1月5日(金)まで募集を実施している。(募集の詳細は堺BB公式HP=http://bb−future.net=まで)

 「人は前例がないことを嫌うが、そう言っていたら何も変わらない。野球界に還元できることは強い勇気を持ってやっていきたい」と筒香。その言動に、野球界を背負っていく覚悟を感じている。(記者コラム・中村 文香)

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