阪神・大山 6刀流グラブ 二遊間バトル本気の証「妥協したくない」

[ 2017年12月26日 05:40 ]

阪神の大山
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 決意の“六刀流”だ。来季から二遊間に本格挑戦する阪神・大山悠輔内野手(23)が、定位置獲得の1つの手段として、計6種類の内野用グラブを用意していることがわかった。今季併用した3種類に加え、来季はサイズと型が異なるグラブを3個、追加注文。巨人・坂本勇モデルも含まれており、ベストなグラブを模索する。

 二遊間の定位置獲得を目指す大山は来季、使用するグラブを6つの中から厳選する。

 「メーカーの方にサンプルをいくつかはめさせていただいて、その中から3個注文しました。キャンプまでには全て届くと思うので、使ってみて自分に合うものを選んでいきたい。(巨人)坂本さんのモデルもあります」

 今季は外野用、ファーストミット以外に内野用を3種類併用していたが、1軍の先発出場45試合の内訳は一塁が最多の27試合、同左翼14、三塁3、二塁1と、内野用グラブの使用機会が限られていた。ただ、来季は二遊間への本格挑戦が決まっており、秋季キャンプでは実戦守備に就くなどコンバートは進んでいる。複数グラブを用意することは決意の表れともとれる。

 新加入してくるロサリオが一塁、三塁は鳥谷がほぼ固定されていて、レギュラーのイスは実質、二遊間の2つのみ。3つのグラブ追加は激戦を勝ち抜く準備の1つだ。中には侍ジャパンの正遊撃手でもあり今季ゴールデン・グラブ賞を獲得した巨人・坂本勇と同型のモノも含まれている。

 「何センチ大きいとかではなく、はめたときに“いいな”と思ったもの。感覚ですね。バットもそうですけど、感覚で選びました」

 “これだ!”と感じた、サイズや形状がそれぞれ微妙に違うグラブを1月の自主トレ、春季キャンプ、オープン戦で使い吟味する予定。「実際に守ってみないとわからないので」とベストなモノを模索していく考えだ。

 「こだわるところはこだわりたいですし、自分にプラスになると思う。妥協はしたくない。しっかり自分と向き合うということ。目の前のことに向き合う。道具もそうですし、細かいところを見直して結果を出せるようにやっていきます」

 数センチ、数ミリの差で勝負が決まる厳しさを経験した大山は、来季に向けて気持ちを入れ直した。2年目の目標は「規定打席到達」。達成するためには、二遊間の定位置を勝ち取ることが最低条件になる。球界でも貴重な「二遊間の大砲」へ。大山の挑戦がはじまる。(巻木 周平)

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2017年12月26日のニュース