大谷、世界一への旅立ち 最後まで笑顔「アメリカでもっと強く、成長できる」

[ 2017年12月26日 05:30 ]

大谷は捕手を務めた栗山監督(左手前)に5年分の思いを込めたラストピッチング
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 日本ハムからポスティングシステムでエンゼルスに移籍を決めた大谷翔平投手(23)が25日、札幌ドームで「惜別会見」を行った。日本ハム・栗山英樹監督(56)にラストボールを投げ込むセレモニーでは、サプライズでエンゼルスのユニホームを着用。無料開放された会場に集まったファンは約1万3000人。世界一の二刀流を目指し、新たな旅が始まる。

 どよめきは一瞬にして大歓声に変わった。大谷が背番号「17」の赤いユニホームに袖を通し、マウンドへ。感謝の思いを込めたラストピッチングは、捕手役を務めた栗山監督のミットに乾いた音を響かせながら吸い込まれた。

 「平日のクリスマスにこれだけ集まってもらって、ありがたい。それが一番」

 12年の入団会見もクリスマスだった。内野スタンド、グラウンドが無料開放され、約1万3000人が詰めかけた。冒頭で「Long time no see(ご無沙汰しています)」と英語であいさつし、水原一平通訳に日本語訳を託す大谷流のジョークで笑いを誘った。「赤と青を足して」と、紫のネクタイを着用。エンゼルスと日本ハムカラーの融合だった。「結果的にそうなった」と母校・花巻東のスクールカラーになったのも不思議な縁だ。

 「今日来てくれた人たちを見て、これだけ自分を支えてくれている人、応援してくれている人がいるんだなと実感するだけで、僕はアメリカでもっと強く、成長できるような気がしている」

 最後の1球を投げ込んだ後、栗山監督から「世界一の選手になると信じています」とのメッセージを添えられたプレートを贈られた。気持ちは自然と奮い立った。「エンゼルスだけでなく、どの球団もワールドシリーズを目指して頑張っている。その一員として覚悟を持って頑張りたい。力になれるようにやっていきたい」。世界一、それはワールドシリーズ制覇を意味する。

 「(メジャーに)行くと決めた以上は、自分ができるまで頑張りたい。みんなから“一番だね”という選手を目指す上で、今に集中したいという気持ちが一番かな」。メジャーでも二刀流として生き抜いていく。不退転の決意も示した。

 最後はスタンドからの手拍子が鳴り響き、自らの登場曲の中で退場した。「(普段は)あんまりウルっとこないけど…。(ナインからのメッセージをまとめた)ビデオを含めて良かった」。目頭は熱くなったがこらえた。「野球だけに没頭できた5年間だった」。大谷らしく、最後まで笑顔でファンに別れを告げた。 (柳原 直之)

 ▽大谷の日本ハム入団会見 12年12月25日に札幌ドームで行い、150人超の報道陣、テレビカメラ20台が集結した。「やる以上は一投一打に一生懸命取り組む。どちらも一流目指して頑張りたい」と、二刀流挑戦への強い決意を示した。同席した栗山監督は「12月25日は一生忘れない。最高のクリスマスプレゼント」。会見後は背番号11のユニホームに着替え、マウンドと打席の両方に立った。

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