ゲレーロ獲得で覚悟…巨人・亀井「現実を見る」来年も代打の切り札に

[ 2017年12月23日 08:42 ]

200万円増の年俸5200万円でサインした亀井
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 ドラマチックな一打にこだわる。巨人・亀井が22日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、200万円増の年俸5200万円でサインした。

 今季は代打で打率・342、17打点と勝負強さを発揮。「どうでもいいところで打つよりは、いい場面でしっかり印象に残る一打を増やしたい。もっと得点圏で打ちたい」と決意した。

 今季は高橋監督の演出に応え続けた。開幕前に「今年は代打でいく」と告げられ「そこしか生きる道はない」と勝負をかけた。計109試合(代打46試合)に出場。打率・251ながら、得点圏で・382と跳ね上がり、決勝打もチーム5位タイの5度マークした。

 6月18日ロッテ戦。途中出場し、8回と延長10回にマギーが敬遠された直後の打席で2度とも凡退した。12回、1点を追う1死二塁で三たびのマギー敬遠…。「打てなかったら命を取られる。それくらいの気持ちでいった」と今季1号のサヨナラ3ランを放った。指揮官の胸で号泣した名脇役に、東京ドームのファンも泣いた。

 来季も劇的「ヒット」を飛ばしまくるしかない。「スタメンでもチャンスがあれば」と言いながらも「現実を見る」と言った。球団は中日を退団したゲレーロを獲得。長野、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)と外野手の層は厚い。「正直外野は埋まったので、どうやって生きていこうかと考えている。だからこそ1打席を無駄にしたくない」。巨人は全選手の契約更改を終えた。亀井は大トリ会見で、「切り札」として名シーンを生む覚悟をにじませた。(神田 佑)

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2017年12月23日のニュース