ダル “因縁”世界一アストロズと交渉 GMから熱烈アタック

[ 2017年12月21日 06:10 ]

ドジャースからFAとなったダルビッシュ(AP)
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 ドジャースからFAとなったダルビッシュ有投手(31)が19日(日本時間20日)、自宅のあるテキサス州ダラスで行われたアストロズとの交渉に同席した。今季、ワールドシリーズを初制覇したア軍は、以前からダルビッシュの獲得調査を熱心に進めてきた球団。ジェフ・ルノーGM(51)を筆頭に4人を動員し、熱烈にアピールした。

 前日のカブスとの交渉後に自身のツイッターで、通訳なしで臨んだことを明かしたダルビッシュ。さらに「また明日も英語頑張ります」と予告していた通り、アストロズとの交渉に臨んだ。その詳細は不明だが、ア軍側はルノーGMを筆頭に4人が動員された。

 ルノーGMの右腕として、争奪戦に尽力しているのがケビン・ゴールドスタインGM特別補佐だ。記者から球団スタッフに転身後、まずはデータ分析で活躍。現職に昇格した今年は、シーズン中からダルビッシュ獲得を強く進言していた。球団随一の日本通でもあり毎年来日して視察。日本選手のスカウティングをこれまで以上に強化する方針で、右腕の獲得は至上命令だ。

 大リーグ公式サイトは「ダルビッシュがア軍に適している5つの理由」と題した特集を掲載。(1)9イニング当たり通算11個というメジャー屈指の奪三振率(2)ワールドシリーズの乱調はア軍に球種のクセがばれていたため(3)2年連続世界一へチームの活性化が必要(4)右腕の加入で30球団最高の先発陣が完成(5)カイケル、バーランダーが18、19年オフにFAとなり、ダルビッシュとの長期契約が可能、とした。

 ダルビッシュはツイッターで「クリスマスまでに決めることもないです」と長期戦を示唆し「全部の球団に対してあくまでフラットです」と付け加えた。20日(日本時間21日)には、5年半在籍したレンジャーズのジョン・ダニエルズGMと夕食をともにする予定。しかし、地元メディアは「ビジネス抜き。正式な交渉は予定されていない」と指摘した。自身初めて体験するFAという現状にも、自然体を貫いている。

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2017年12月21日のニュース