ハム メジャー44発砲獲得へ 大谷“打”の穴埋める左の外野手

[ 2017年12月14日 05:35 ]

ダイヤモンドバックス3Aリノのアルシア(AP)
Photo By AP

 ポスト大谷だ!日本ハムが、メジャー通算44本塁打の強打者、オズワルド・アルシア外野手(26)の獲得に動いていることが13日、分かった。

 同外野手は今季はダイヤモンドバックス傘下3Aリノで24本塁打をマークした右投げ左打ちの外野手。エンゼルスに移籍が決まった大谷翔平投手(23)の「打」の穴を埋める存在として期待される。

 入団から5年間、投打で主力として活躍してきた大谷の穴をいかに埋めるか。強打のアルシアを獲得すれば、「打」の穴が一気に埋まる可能性がある。

 ベネズエラ出身の左の長距離砲は、ツインズ時代の14年に103試合に出場して20本塁打をマークするなど、メジャー通算44本塁打と実績は十分。ヤンキースの田中、ドジャースのダルビッシュ、マリナーズの岩隈、さらに昨季限りで現役を引退した黒田とも対戦経験があり、その4投手全てから安打をマークしている。今季はメジャー出場こそないが、3Aで93試合に出場して打率・326、24本塁打、87打点。年齢も若く、27歳のシーズンで来日して今季まで3年連続で30本塁打をマークしたレアードのように日本球界でブレークする可能性は高い。守備も右翼を中心に中堅、左翼も守れる。

 今季は、日本一連覇を狙ったチームは開幕から主力に故障が続出した影響もあって波に乗れずに5位に低迷した。メジャー実績がある左打者のアルシアが加入すれば、ともに右打ちの中田、レアードとともに強力なクリーンアップを形成することが可能だ。ドラフト1位で清宮(早実)も加入。大谷の抜けた影響を感じさせないスケールの大きな打線が組める可能性は広がる。

 すでに前ツインズで守護神候補のトンキン、先発要員として前パドレスのロドリゲスを獲得し、大谷の「投」の穴埋めを行った。2年ぶりのリーグ優勝へ向け、着々と戦力を整えていく。

 ◆オズワルド・アルシア 1991年5月9日、ベネズエラ生まれの26歳。07年にツインズ入団。13年にメジャーデビューし、14年には103試合で打率.231、20本塁打、57打点。レイズ、マーリンズ、パドレスを経て、今季はダイヤモンドバックス傘下マイナーでプレーした。メジャー通算は288試合で打率.235、44本塁打、131打点。1メートル83、102キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

2017年12月14日のニュース