ロザリオに太鼓判!今季指導の中島輝士氏が証言「広角に本塁打打てる」

[ 2017年12月11日 09:00 ]

今年7月、ロザリオに誕生日を祝福される中島輝士氏(同氏のフェイスブックより)
Photo By スポニチ

 阪神が、新外国人選手として、11日にも獲得を発表するウィリン・ロザリオ内野手(28=前韓国ハンファ)について、今季、韓国ハンファで打撃コーチを務めた中島輝士氏(55)がスポニチ本紙の取材に応じた。

 日本ハム、近鉄でプレーしコーチ経験もあるだけに、言葉にも説得力が増す。1年間、ロザリオを間近で見て、指導してきた中島氏は、日本でも十分に活躍できると分析した。

 「初めは苦労するかもしれない。速い球には(内外角問わず)強いが変化球、特に(右投手の)外に逃げるスライダーは(今季序盤も)対応に苦慮していた。日本と韓国の投手では、球のキレの違いもあるし攻め方も違う。打てない時に気持ちをどこまでコントロールできるかも課題。スイングのバランスはすごく良い。慣れてくれば打てるはず」

 決してリップサービスではない。ハンファで昨季、127試合出場で打率・321、33本塁打、120打点の成績を残した。相手バッテリーから研究される中、今季は119試合と出場試合を減らしながら打率・339、37本塁打、111打点を記録。「最初見た時は(打撃が)粗かったのは事実。でも(技術などを)吸収しようとする姿勢、野球に取り組む姿勢はすごくまじめで、よく練習もする」と努力家であることを強調。調子が上がらなかった時に「腕力、パワーがあるから感覚的に左肘が曲がった状態で球を捉えて、そこから(肘を)伸ばして打球を飛ばそうとしていた。そうではなく、伸びた状態でボールを捉えた時の方が打球が飛び結果が出ている」と好調時の打撃フォームを映像で分析し説明すると、素直に納得。同氏が「調子のバロメーター」という、スイング時のフォロースルーが大きくなったと振り返る。

 中島氏自身が今季、最も印象に残っているのがロザリオが3試合で8本塁打したこと。6月16日からのkt3連戦で、初戦で4打席連続アーチを記録すると以降、1本、3本のアーチをかけた。「右方向に2発、中堅方向にも2本と広角に打った。飛ばす力はすごいから、当たればどの方向でも本塁打できる」と、金本監督が最も求める一発を含めた長打力に太鼓判を押す。加えて「夏場にかけて調子が良くなるタイプ」と話すところからも、チームが苦しくなるところで、その打棒を発揮してくれそうだ。

 打撃以外にも言及し「守備はうまくない…みたいなことも言われているけど、そんなことはない。瞬発力があるし、捕手をやっていたこともあり肩も強い。足も想像以上に速いよ」と身体能力の高さにも太鼓判を押した。「開幕前から日本に行きたい旨のことは言っていた」と明かし「正式に(入団が決まったら)頑張ってほしいね」とエールを送った。

続きを表示

2017年12月11日のニュース