エ軍 投打で大谷が必要 先発ローテ柱&トラウトと打線主軸

[ 2017年12月10日 05:30 ]

エンゼルス入りが決まった大谷
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 同じア・リーグ西地区から今季世界一に輝いたアストロズを倒すため、エンゼルスは投打で大谷の力を必要としている。先発投手による今季の勝利数は44で30球団中26位。打線はチーム得点数が710で同22位と、テコ入れが不可欠の状態だ。

 まずは先発事情。絶対的な柱がいない。14、15年で計28勝の本格派右腕リチャーズがエース格だが、ここ2年は右肘などの故障に悩まされ、今季は未勝利でわずか6試合の登板。14年に16勝を挙げたシューメーカーも右前腕の手術明け、今季チーム最多11勝のラミレスも右肘の張りのため8月末に離脱した。

 メジャーでは開幕ローテーションを組む際に過去の実績を重視する傾向が強く、二刀流適応のための肉体的、精神的な負担を考慮すると1年目で開幕投手まで抜てきされる可能性は低い。しかし、最速165キロ右腕がローテーションの柱の一人として期待されていることは間違いない。

 攻撃面でも大谷が重要な役割を担う。トラウト、プホルス、アップトンら軸となる選手はいるものの、今季両リーグ最多の896得点を誇るア軍を倒すには物足りない。トラウト、プホルスの間を打つ3番として機能すれば、左右でジグザグの2〜4番に。そこからシーズン109打点のアップトンにつなげば相手の脅威となる。

 メジャーで先発登板15試合、野手先発15試合を同一シーズンに記録した例は1900年以降、ベーブ・ルースら4度しかない。大谷が来季クリアすれば24年以来94年ぶり。二刀流の成功は、そのままエ軍の躍進を意味する。

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