西武・山川ショック保留…1000万円の開き「決めているところある」

[ 2017年12月6日 05:30 ]

契約を保留し、渋い表情の山川
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 報道陣が用意した好物のサーロインステーキを平らげる写真は実現しなかった。西武・山川穂高内野手(26)が5日、所沢市内のメットライフドームで契約更改交渉に臨み、球団の提示額を保留した。

 「納得して来年に向かうために保留した。決めているところ(年俸)がある。それ以下だったら判を押しません」。厳しい表情で徹底抗戦を口にした。

 今季年俸は1600万円。球団フロント、山川は共に「交渉過程なので」と口を閉ざしたが、球団の3000万円前後の提示に対し、山川は4000万円前後を希望しているとみられる。

 問題は出場試合数をどう評価するか。打率・298、23本塁打したが出場試合数は78。鈴木葉留彦球団本部長は「出た試合数の中で最大限の評価。ただ年間やりましたか?となると、源田(1200万円→4100万円)や浅村(1億5500万円→2億1000万円)のパーセンテージにならない」と説明。一方、山川は7月以降の66試合で21本塁打し、8月、9・10月と連続月間MVPを受賞。シーズン終盤は不動の4番で、2位でのCS進出をけん引できたとの考えがある。「確実に2位に貢献した思いはある。結果よりもっと評価してほしい部分があった」。山川と球団の隔たりは約1000万円ある。

 今オフ、他球団ではDeNAの田中浩が保留したが、球団では保留者1号。鈴木本部長は条件見直しについて「次回の交渉までに熟考したい」と語ったが、次回交渉で歩み寄りが見られなければ、長引く可能性もある。 (平尾 類)

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2017年12月6日のニュース