大谷 ご指名?ジャイアンツが交渉一番乗り 数日前に連絡か

[ 2017年12月6日 05:30 ]

日本ハムの大谷
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 ポスティングシステムで大リーグ移籍を目指す日本ハムの大谷翔平投手(23)が4日(日本時間5日)、滞在先のロサンゼルスでジャイアンツ、ドジャースと交渉を行った。面談一番乗りとなったジ軍はブルース・ボウチー監督(62)、スター選手のバスター・ポージー捕手(30)らが同席。直接交渉を行う7球団の中でも最優先で選ばれた可能性が高い。

 大谷との直接交渉第1号となったジャイアンツは、ラリー・ベア最高経営責任者(CEO)、ボビー・エバンスGMら編成トップに加え、ボウチー監督、ポージーも同席した。ポージーは12年に打率・336で首位打者とMVPを獲得し、今季も打率・320、12本塁打、67打点。10年から主力として3度の世界一に貢献した「メジャーNo・1捕手」がラブコールを送った。

 前日の3日午後にプレゼン文書による「1次選考」を通過した7球団に交渉の意思が伝えられた。その中でジ軍が翌日にいの一番で面談に臨み、しかも監督、主力選手が参加。ポージーはロサンゼルスの反対側、東海岸の地元ジョージア州でオフを過ごしており、前日に聞いて急きょ移動したとは考えにくい。数日前に連絡が届き、「最優先チーム」として指名された可能性もある。

 大谷サイドが大切にするのは「二刀流」への理解だ。ボウチー監督は「大谷は特別。先発投手をしながら、外野も守って、300〜400打席立てる。来季はオフの日が多く、それもやりやすい。エースになる能力がある上に、スイングもいい。足も速い。いい外野手になる」と話す。400打席は、指名打者制のないナ・リーグで投手以外に外野で80試合程度出場する計算だ。大谷は昨季、自己最多の382打席に立ち打率・322、22本塁打、67打点を挙げ、投手として21試合で10勝4敗、防御率1・86を記録したが、野手としてはDHのみの出場だった。ジ軍は外野手として評価している。

 チームは今季最下位に沈み、本塁打は30球団最少の128本。大谷の長打力は魅力だ。本拠AT&Tパークは右翼場外にマッコビー湾が広がり、本塁打が客席を越えて海に飛び込む「スプラッシュ・ヒット」で有名。00年開場からジ軍選手は今年9月11日にスパンがドジャース・前田から放ったものまで通算76本を記録し、メジャー最多762本塁打のバリー・ボンズが35本で1位に君臨する。海にぶちこむ君が見たい――。ジ軍はきっとそう大谷を口説いたはずだ。

 ▽サンフランシスコ・ジャイアンツ 1883年にニューヨーク・ゴッサムズとして創設し、85年から1957年まではニューヨーク・ジャイアンツ。58年からサンフランシスコに移った。ワールドシリーズ制覇は8度。リーグ優勝23度はナ・リーグ最多。93年からバリー・ボンズが在 籍。日本人選手は過去、村上雅則、藪恵壹、新庄剛志、田中賢介、青木宣親が在籍。本拠地はAT&Tパーク。

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2017年12月6日のニュース