大谷絞った7球団!ヤンキース落選 ジャイアンツ&カブス優勢か

[ 2017年12月5日 05:30 ]

入団交渉球団を7球団に絞った大谷
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 ポスティングシステムによる大リーグ移籍を目指している日本ハムの大谷翔平投手(23)が、入団交渉を行う相手を7球団に絞ったことが3日(日本時間4日)、分かった。各球団から届いたプレゼン文書を精査し、「1次選考」の合否を通知。ヤンキースは落選し、現時点ではジャイアンツ、カブスが有力候補に挙がる。早ければ4日(同5日)から面談が始まる。

 ロサンゼルス入りしている大谷は報道陣の前に姿を見せなかったが、移籍先の候補は大きく絞られた。代理人事務所「CAAスポーツ」のネズ・バレロ氏から「1次選考」の合否が、各球団に伝えられた。

 ア・リーグはマリナーズ、エンゼルス、レンジャーズ、ナ・リーグはジャイアンツ、カブス、パドレス、ドジャースが「2次選考」に進んだ。米メディアから本命視されていたヤンキースをはじめ、名門レッドソックス、過去に日本選手も多く在籍したメッツなどは交渉から除外され、4日にも2次選考の「直接面談」に突入する。

 バレロ代理人は11月24日、全30球団に対し「評価」「起用プラン」などを説明するプレゼン文書を要請。米メディアによると、27球団が提出した。29日に米国入りした大谷自身も渡米前から資料に目を通し、絞り込み作業を行っていたという。

 関係者の話を総合すると、その中でも現時点ではジャイアンツとカブスが一歩リードとみられる。ともにDH制を採用していないナ・リーグで、下馬評では不利とされていたが、ジャイアンツは外野手が手薄。今季地区最下位に沈んだ。本塁打、打点の2冠王に輝いたスタントン(マーリンズ)獲得にも動いている。9月にブルース・ボウチー監督が「二刀流は無理」と発言も、すぐに撤回し米メディアに「大谷は特別。先発投手をしながら300〜400打席に立てる」と話した経緯もある。

 カブスは「知将」と称されるジョー・マドン監督の存在が大きい。外野を4人にしたり、バントシフトでは一塁手と二塁手を入れ替えるなどの“奇策”で有名。「大谷がそれだけ才能ある選手なら、ユニークな状況をつくり出せる」と話しており、二刀流のアイデアも豊富に持っているとみられる。さらに14勝を挙げたアリエッタ、12勝をマークしたラッキーがFAとなり、先発投手の補強も急務だ。

 25歳未満のドラフト対象外の海外選手に該当する大谷は契約金が制限される。金銭交渉は二の次で、二刀流起用が焦点のアピール合戦。交渉がスムーズに進めば、ウインターミーティングが開催されている今月中旬にも新天地が決定する。

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2017年12月5日のニュース