大和にフラれても…オリ 増井射止めた 3年9億円+4年目変動制

[ 2017年12月1日 05:30 ]

オリックス移籍が決まった増井
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 オリックスは30日午後に日本ハムからFA宣言していた増井浩俊投手(33)の獲得を発表した。3年9億円をベースに4年目は変動する4年契約で、背番号17に決定。7日に入団会見の予定だ。同様にFA獲得を目指していた大和内野手(30)からは午前中に断りの連絡があり、いいニュースと悪いニュースが混在する一日になった。

 補強課題の一つだった抑えのピースが埋まった。海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す平野に代わる新守護神候補として十分な実績を持つ増井の獲得を午後3時過ぎに発表。長村裕之球団本部長は「最終的にウチのチームでやってみたいという気持ちを持ってくれた。選んでくれてありがたい」と安堵(あんど)した。

 3年9億円をベースに4年目の年俸は変動する4年契約。33歳の年齢を考えれば破格とも言える条件で射止め、「本人は1年でも長くやりたいと言っているし、普通にやってくれればできる。若いピッチャーも学ぶべきところは多い。投手陣のまとめ役も期待している」と投資に見合う相乗効果を思い描いた。

 メジャー移籍を有力視される平野の去就は正式には未定。日本ハムでの在籍8年で通算110セーブを積み重ねてきた増井を新戦力として加え、「来年は抑えとしてやってもらいたい」と期待する役割も明言した。

 同様に獲得を狙っていた大和からは午前11時頃に断りの連絡が入った。「申し訳ありませんでした、とのことだった」。安達が潰瘍性大腸炎で体調不安を抱える事情があり、もう一つの重要課題だった二遊間の増強は実現しなかった。

 オフのFA戦線を“1勝1敗”で終え、「投手の重要なところを任せられる選手に来てもらえるのはよかった」と収穫の方を強調。いい知らせと悪い知らせ、先に聞くなら、どちらか…。長村球団本部長の笑顔が答えだった!?

 ◆増井 浩俊(ますい・ひろとし)1984年(昭59)6月26日生まれ、静岡県出身の33歳。静岡高から駒大、東芝を経て09年ドラフト5位で日本ハム入団。150キロ超の速球を武器に12年最優秀中継ぎ投手。14年序盤から抑え転向で守護神の一方、16年は後半戦先発に転じて10勝をマークした。1メートル81、70キロ。右投げ右打ち。

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2017年12月1日のニュース