金本監督 熊谷&島田は“代走専門”覆せ「赤星みたいになって」

[ 2017年11月28日 05:30 ]

ティーショット前にコースを確認する金本監督
Photo By スポニチ

 阪神・金本知憲監督(49)が27日、ドラフト3位の熊谷敬宥内野手(21=立大)、同4位の島田海吏外野手(21=上武大)に、「赤星みたいになってくれたらいい」と期待を寄せた。ともに俊足堅守を評価して獲得した2人。打力を強化することで、将来的には赤星憲広氏(41=スポニチ本紙評論家)のような走攻守三拍子そろった選手に…と青写真を描いた。

 「(熊谷は)足があるからね。本当、ウチは足の速い選手が少ないからね。4位の島田とね。間違いなく足は(アマチュア球界の)ツートップでしょう。これが獲れたのは大きい。(2人は)あくまでレギュラーになるものとして獲っている。(赤星氏は)打たなくてもいいから代走で、ということでドラフトされたけど、彼はずっと3割を打ったしね」

 赤星氏はJR東日本在籍時に野村克也監督(当時)から俊足を評価され、00年のドラフト4位で阪神に入団。アマチュア時代から足と守備はプロレベルの評価を受けていた一方で打力不足とされ、当初は「代走専門」の獲得だった。ところが赤星氏はその下馬評を覆して1年目から128試合に出場し、レギュラーの座を獲得した。持ち前の俊足を生かして入団から5年連続盗塁王を獲得するとともに、課題とされた打撃でも実働9シーズンで5度も打率3割以上をマーク。18年ぶりリーグ優勝となった03年は赤星氏のサヨナラ安打でマジックを1として、歓喜の瞬間を迎えている。

 堅実な守備力で東京六大学リーグを代表する遊撃手として鳴らした熊谷は、50メートル走5秒8。中学時代に陸上の大会で桐生祥秀を破った逸話を持つ島田も、50メートル走5秒7を誇る。どんな指導者でも教えることのできない天性の「俊足」は最強の武器。打力を備えれば、一気に「赤星ロード」を駆け上がる可能性を秘めている。

続きを表示

2017年11月28日のニュース