巨人 西武からFA野上獲り参戦 鹿取GM正式表明「総合的な能力を評価」

[ 2017年11月26日 05:30 ]

西武からFA宣言した野上
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 巨人の鹿取義隆GM(60)が西武からFA宣言した野上亮磨投手(30)の獲得に参戦することを25日、正式表明した。

 「ローテーションを守れる投手としての総合的な能力を評価している」と高評価を口にし「(巨人の)ユニホームが似合うと思う」とラブコールを送った。

 チームの先発陣は菅野、田口の左右両看板がいるが、今季14勝を挙げたマイコラスがメジャー復帰する可能性があるため、先発投手は補強ポイントになっていた。今季11勝を挙げるなど、安定して試合をつくれる野上に白羽の矢が立った。

 野上は驚くような球速はないが、高性能弾道測定器「トラックマン」では、直球は1分間に2400回転以上の数値を計測。楽天・則本や巨人・菅野ら球界を代表する投手に迫るデータだ。動く球を操る投手が増える中、切れのいい直球を投げる投手は貴重な存在。球団は菅野、田口に続く投手の柱として評価し、動向を調査してきた。鹿取GMは「勝敗に表れない数値も評価している」と話した。

 これまではDeNA、宣言残留を容認する西武の争いとみられたが、巨人の参戦で勢力図は変わる。野上は23日に西武のファン感謝イベントに参加した際に「(オファーは)いくつか来ている。12月の頭くらいには決めたい」と発言した。来季、4年ぶりのリーグ優勝を狙うチームは若手の底上げに着手しているが、野上獲得で戦力に厚みを加える。

 ◆野上 亮磨(のがみ・りょうま)1987年(昭62)6月15日、福岡県生まれの30歳。神村学園(鹿児島)ではエースとして3年春に同校をセンバツ初出場準優勝に導いた。日産自動車に進み、08年に都市対抗出場。同年ドラフト2位で西武入団。9年目の今季は自己最多タイの11勝10敗、防御率3.63。妻はタレントの石川梨華。1メートル77、74キロ。右投げ右打ち。

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2017年11月26日のニュース