広島 優勝パレードに30万3000人 新井心残りは「日本一になって」

[ 2017年11月26日 05:47 ]

沿道を埋めたファンの声援に笑顔で応える新井(右端)らナイン
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 広島の優勝パレードが25日、広島市中心部の平和大通りで行われた。オープンバスなどに分乗した選手や首脳陣らが、約3キロの沿道を埋め尽くした約30万3000人のファンと、再び喜びを分かち合った。

 応援歌「それ行けカープ」と大歓声が響く中、2台のオープンカーと6台のオープンバスがゆっくりと進行した。沿道を埋めた30万人を超えるファンの口から飛び出す、祝福、感謝の言葉…。2台目のバスに乗り、ひと際大きな歓声を浴びた新井は、万感の表情だった。

 「応援してくれる人がいるから自分たちは野球ができるのだと、改めて実感した」

 それでも、心残りがある。37年ぶりのリーグ2連覇を達成しながらクライマックス・シリーズでDeNAに敗れ、日本一になれなかったことだ。

 「来季は日本一になって、もう一度パレードをやりたい。今でも悔しい。この悔しさを持ち続けて来季に向けてトレーニングする」

 すでに広島市内のトレーニングジムを拠点とし体を追い込んでいる。「(日本シリーズに進出できなかったので)去年より(トレーニングに取り組む)スタートが早い。その分、しっかりできている。体もバキバキ。しっかり戦える体をつくって、今年と同じように言われたところで結果を出すだけ」。41歳で迎える来季もチームの精神的支柱として、勝利に貢献する覚悟だ。

 先発投手陣のキャプテン役を担った野村は、球団史上初となるリーグ3連覇に向け決意を新たにした。「たくさんのファンが来てくれてうれしかった。来年、リーグ3連覇を目指して頑張ろうという気持ちになった」。リーグMVPの丸も気を引き締めた。「(沿道のファンの)熱気はすごいものがあった。日本一になってのパレードという気持ちはみんな持っていると思う。そこに向けて頑張っていきたい」。

 オープンカーに乗った緒方監督もチームの思いを代弁した。「感激したし感動もした。来年は日本一になって(ファンに)報告したい」。1984年以来、34年ぶりの日本一になった暁には心底から喜べる歓喜のパレードが待っている。(柳澤 元紀)

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