ドラフト53年の歴史で初、3月生まれ1位3人 2人目新人王なるか

[ 2017年11月25日 10:30 ]

東京ドームを背にガッポーズする巨人ドラフト1位の鍬原は3月26日生まれ
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 未来へ飛び立て、とばかりのジャンプ台。日本ハムの新人入団発表は絵になった。次々とプロのスタートラインに立つ新人選手。おさらいしよう…とドラフト会議翌日の新聞を見直して思った。ドラフト1位、早生まれ(1月から4月1日生まれ)が多くないか?と。

 セ・リーグ下位からヤクルト・村上宗隆(九州学院=2月2日生)、中日・鈴木博司(ヤマハ=3月22日生)、巨人・鍬原拓也(中大=3月26日生)と並んでいなければ見逃していた。ソフトバンク・吉住晴斗(鶴岡東=3月12日生)を合わせ「早生まれドラ1」は4人。3月生まれが3人だ。

 1965年に始まったドラフト会議。53回の歴史で、1位(自由獲得枠、2次ドラフト1位を含む)で入団した選手は668人いる。誕生日不明の1人を除く667人のうち、3月生まれは26人。3・9%という割合は100を12カ月で割った解「8・33…」より相当低い。同一年で3月生まれの1位が2人いたのは1978、88、92、2005年の4度。今年の3人は史上初だった。667人を四半期ごとに分類してみた。

4月2日〜6月生まれ 244人 36・6%

7月〜9月生まれ   200人 30・0%

10月〜12月生まれ   125人 18・7%

1月〜4月1日生まれ 98人  14・7%

 プロ野球選手の数自体、4〜6月生まれが多く早生まれが少ないことが過去の統計で明らかにされているが、構図は「ドラ1」でも同じだった。4〜9月の上半期生まれが12人中11人を占めた高橋由伸(巨人)ら97年1位組の例もある。

 幼少期に横に並べば、早生まれは発育面でどうしたって不利だ。ポピュラースポーツの野球でふるいにかけられながら、努力と才覚でドラフト1位の称号を得た「14・7%」。桑田真澄(85年巨人1位)の4月1日生まれは有名。今年2000安打を達成した巨人・阿部(00年1位)は3月20日生まれで、中学入学時は小柄で非力だったという。

 2月16日生まれで昨年3位で西武入りした源田は、05年青木宣親(03年ヤクルト4巡目)以来の早生まれ新人王になった。鈴木博、鍬原、吉住の3人には、過去に山内泰幸(94年広島1位)しかいない「3月生まれドラ1の1年目新人王」に挑む権利がある。早生まれの1人として、見守るつもりだ。(記者コラム・和田 裕司)

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