広島・永川 再起へ悲壮決意「ボロボロになるまで頑張る」

[ 2017年11月23日 10:10 ]

契約更改後、取材に応じる永川
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 広島・永川勝浩投手(36)が22日、広島市南区の球団事務所で来季の契約更改交渉に臨み、25%の減額制限を超える年俸2000万円プラス出来高でサイン。背水の陣を敷く16年目に向け、強い決意で再起を誓った。

 「来年は上で頑張ってくれと言われた。契約してもらったので、少しでも返したい」

 生き残りを懸け、上手投げをスリークオーターに変えて臨んだ今季は、初の1軍登板なしに終わった。左膝に慢性的な痛みを抱えていたためで、9月下旬に患部のクリーニング手術を受け、現在はリハビリと上半身強化に取り組む毎日だ。

 「12月にはジョギングやダッシュができれば。膝が治れば体力的に追い込めると思う」

 球団最多165セーブを誇るかつての守護神。低迷期を支えた功労者だけに、球団は異例の出来高払いを提示し、復活を後押し。右腕も「感謝している」と意気に感じており、1軍の戦力たるべく懸命に手探りを続ける。

 「優勝に少しでも貢献したいし、力になりたい。できると思わないと勝負できない。できると思っている」

 松坂世代の1人。同じ三次市出身の梵は出場機会を求めて退団の道を選んだ。「(松坂世代)最後の1人になってやろう…ぐらいの気持ち。ボロボロになるまで頑張りたい」。カープで現役を全うするその日まで、永川はもがき続ける覚悟だ。 (江尾 卓也)

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2017年11月23日のニュース