金本監督 球団納会で猛虎鼓舞「2位は敗者 来年は勝者に」

[ 2017年11月23日 05:30 ]

来期の抱負を語る金本監督
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 大阪市内のホテルで開催された球団納会の冒頭。壇上に立った阪神・金本監督は出席したすべての選手、球団首脳、コーチ、スタッフ、球団職員に語りかけた。「われわれは優勝するためにやっていますので、2位は敗者だと思っています。来年、とにかく頑張って、勝者になりましょう」。2位は敗者――。来季こそ、2005年以来のリーグ優勝。そして1985年以来の日本一を勝ち取るべく「猛虎」を鼓舞した。

 就任2年目の今季は78勝61敗4分けで2位に入った。優勝した広島には10ゲーム差をつけられたが、直接対決は10勝14敗1分けで、まったく歯が立たなかったわけでもない。ただ、10ゲーム差をつけられたことも事実。「優勝ありきで(優勝に)向かってやっているわけだから。たどり着けなかったということはチームとして敗者。勝てなかったチームという自覚を持たないと」。来季も挑戦者として王者に挑む。

 その来季へ向け「もちろん、今のところ順調にいけば、間違いなく彼らが開幕スタメンになる」と構想の一部を明かした。「彼ら」とは攻守の主力としてチームを引っ張った左翼・福留、右翼・糸井、三塁・鳥谷で、3人に関しては、来季も不動のレギュラーとしての活躍を見込んだ。

 一方で、3人以外のポジションについては「白紙」を強調した。

 「競争ですよ。お前だけは開幕スタメンで絶対に行く、という選手は、いないでしょう。それだけ実力差があるということ。そこは競争ですから。だから、このシーズンオフに彼ら、競争対象の選手がどれだけやってくれるか」

 この場合の「彼ら」とは中堅、若手野手のこと。中堅の上本、俊介は今季、意地と底力を見せてくれた。だから若手の大山、高山、中谷、北條らに来季、成長の跡を見せてほしい。「若手がしっかり底上げしてくれれば、十分、優勝を狙えると思っています」。来年の納会こそ、勝利の美酒を味わいたい。 (惟任 貴信)

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2017年11月23日のニュース