若林忠志賞に阪神選手会を選出 チャリティーオークションでの継続的な活動を評価

[ 2017年11月20日 19:09 ]

 阪神は20日、本年度の第7回若林忠志賞の特別賞に阪神選手会(狩野恵輔会長)を選出したと発表した。同賞は球団OBの故・若林忠志氏(1965年、57歳で他界)の功績をたたえ、社会貢献活動やファンサービスに取り組むチーム内の選手を2011年度から「グラウンド外のMVP」と表彰している。

 選手会は2005年以降、セ・パ交流戦やイベント「ウル虎の夏」で着用したユニホームのチャリティーオークションを開催、得た寄付金は累計1億8000万円を超えた。恵まれない子どもたちや国内外の被災地の救済に役立てている。継続的な活動が評価された。

 22日の球団納会で表彰式が行われ、表彰状、記念盾、賞金、活動資金(各100万円)が贈られる。狩野会長が今季限りで現役を引退したため、梅野隆太郎副会長が壇上に登る予定。

 本賞の該当者がなかった点について、四藤慶一郎球団社長は「野球同様にプロ野球選手としての姿勢も育成していかねばならない。これは球団としての課題だと認識している。表彰は今後も続けていく」と話した。

 若林賞の発表を受け、若林氏の三女、高田幸子さん(仙台市)は「近年は、選手の皆さまが進んでボランティアや支援をしてくださるようになり、選考も難しくなってきたのではないでしょうか。父の思いがこうして受け継がれることを心より感謝申し上げます」と話した。 (内田 雅也)

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2017年11月20日のニュース